ペットの防災対策を考える

Gifu_City_Destroyed_by_Earthquake

『岐阜市街大地震之図』

熊本地震においても、多くの動物が被災したことは記憶に新しいところです。被災地では自治体や獣医師会などによって、動物救護本部等が設置され、教護活動が実施されました。
その一方で、避難所につれて行けず放されたり、取り残されたペットたちが多くいたのです。ボランティアや自治体、環境省による保護活動も行われましたが、飼い主不明のままシェルターにのこされたペットも多くいます。
先の震災では、『ペットと災害』という、近代社会における、課題が浮き彫りになり、過去の事例のみでは、対処しきれない事も多くありました。

9月1日は、防災の日です。

あらためて『ペットと災害』について考えてみたいと思います。


■■災害への心得■■


災害は、予期せぬ時に起こるものです。どんな状況下においても最善な行動ができるよう日頃からの準備が大切です。

 

災害時、飼い主とペットの同行避難が原則となります。しかし、避難施設によっては、アレルギーなどで、動物と接することができない人がいたり、無駄吠えなどにより、他者に迷惑がかかり、避難所へペットが同行できない可能性もあります。

 

親戚や友人など保護先を事前に確保しておくとよいでしょう。

 

避難施設では、無駄吠えやトイレマナーができない場合など、周囲から非常に嫌がられます。快く避難施設で受け入れてもらう為にも、無駄吠えやトイレマナーを日頃よりトレーニングしておきましょう。

 

2841628032_39aa241b7d_o


■■用意すべきもの■■


『食糧 水 薬 ペット用食器』

 

被災した直後、すぐに救援物資がとどいたり、ペットに対する救護活動が行われるとは限りません。また、救援物資が不足しているような状況下においては、ペットにまで十分な食料と水が行き渡りません。災害直後においては、どうしても人間優先となってしまうのです。

 

避難施設に物資が到着するのに2-3日、人間優先になってしまうケースも考えると最低でも1週間程度は、用意しておいたほうが安心です。

フードは、いつものフードで問題ありません。ただ、一度袋を開けてしまうと酸化がすすんでしまいます。
備蓄用として、1週間程度の未開封フードと水と常備薬を用意しておくとよいでしょう。

消費期限を確認しながら、一定期間で、買い換えましょう。

エサ、水用の食器(ボウル)も用意しておきましょう。

dog-bones-350092_640 (1)Multi-use_water_bottle

 


『ケージ 養生テープ 毛布』

 

非難するときや避難施設では、基本的にはキャリータイプのケージの中にいれて置く必要があります。
普段からキャリーバッグに慣らしておくことが重要です。(ケージを小屋として使ったり[室内犬の場合]、ケージの中でエサを上げるなど)

おすすめは、プラスチックタイプのゆとりあるゲージです。避難中にケージが破損した場合にも養生テープにて補強することが出来ます。万が一衝撃などで、扉などがあいたり、ゲージが分解してしまうのを防ぐために、あらかじめ養生テープ補強するとよいでしょう。

東日本大震災では、避難施設内においてケージを毛布で覆う光景が見受けられました。
主にボランティアが用意した毛布を利用したものですが、飼い主が用意しておくとよいでしょう。

寒さ対策、臭い対策にもなりますし、犬は、暗くて狭い場所が大好きなんです。慣れない場所でパニックやストレスにならないよう、避難時初期段階から利用できるように用意しておきましょう。

Dogtainers_Pet_Transport_Clipper_Cat_Cage_Plastic_Travel_Crate_Labelled

 


『首輪 迷子札』

 

迷子札は、普段から必ず装着するようにしましょう。

東日本大震災では、多くの犬が様々な保護団体に保護されましたが、迷子札がつけられていない犬が多く、飼い主がみつからないケースが多くありました。

ぶら下げるタイプだと、何か引っかかってとれしまったり、噛み切ってしまう可能性も考えられますので、首輪と一体になっているタイプがおすすめです。
訓練されたペットであっても、災害時などはパニックに陥り逃げ出してしまう事もあります。また、災害は、飼い主が不在の時に起きる可能性があるという事も忘れてはいけません。

災害時にマイクロチップも有効とされております。ただ、保護する可能性のある施設や人すべてが、マイクロチップ読み取り装置を用意している訳ではありません。東日本大震災においては、震災発生直後は、行政が機能せず、県内に動物愛護センターもない状況で、一般の方がホデンティアで保護したケースも多くありました。マイクロチップを入れている場合でも迷子札は、必ずつけるようにしましょう。

 

a88890


『迷子用チラシ・ペットの写真』

 

迷子用チラシは、迷子になってから用意するものとは限りません。事前に準備することをおすすめします。愛犬の写真も迷子になったとき役だちます。

災害時は、容易にコピーや印刷などできない状況も考えられます。愛犬の写真を貼ったチラシを数枚用意しておくだけでも、迷子になったときやペット用シェルターにて保護された際に非常に役立ちます。

迷子用チラシのテンプレートをご用意しておりますので、ご自由にお使いください

『愛犬が迷子になったら(ページ下にPDFリンクがあります)』

maigo

 


『トイレシート マナー袋 ティッシュ ペット用オムツ』

 

普段から使用しているトイレシート・マナー袋(ウンチ袋)・ティッシュ・ペット用オムツを最低でも1週間分は用意しておきましょう。ペット用オムツは、ヒートや、ストレスなどで慣れない避難場所での粗相などに役立ちます。

 


『リード』

 

キャリーに入れて避難する際に忘れがちになってしまうリード。普段用と別に非常用リードとして持ち出し袋に入れておくとよいでしょう。


環境省 災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(PDF)



'ペットの防災対策を考える' この記事のコメントはまだありません

最初のコメントを投稿してみましょう!

記事の感想をコメントしませんか?

Eメールは、投稿に表示されません