散歩の途中で立ち止まることが増えたり、帰宅後にぐったりしたり。シニア犬の散歩時間を減らすか迷ったら、年齢だけで決めず、歩いている最中と帰宅後の様子を見てください。疲れが残るなら、まずは距離や時間を少し短くし、翌日の調子も含めて考えます。
年齢より、散歩の前後に出る変化
シニア犬とひとくちに言っても、体格や体調、これまでの運動習慣はそれぞれです。「何歳になったから何分」と一律に決めるより、その子にとって散歩が負担になっていないかを見るほうが、判断につながります。
歩き出しはいつも通りでも、途中から歩幅が小さくなる。立ち止まる回数が増える。帰宅後、息がなかなか落ち着かない、横になったまま動きたがらない。そうした変化が続くなら、今までの時間や距離が合わなくなってきた可能性があります。反対に、帰宅後も普段通りに過ごし、翌朝も調子が変わらないなら、年齢だけを理由に急いで散歩を減らす必要はありません。
犬は散歩の途中で、においを嗅ぐために止まることもあります。鼻先が地面に近づき、草の匂いを確かめている時間まで、歩けない時間と数えなくて大丈夫です。散歩は歩数の競争ではありません。犬の足取りと、帰ってからの過ごし方を合わせて見てみましょう。
短くするなら、まず距離から
散歩のあとに疲れが見えるときは、いきなり散歩をなくすより、いつもの道の途中で引き返すなどして、まず距離を短くする方法があります。歩く速さを急かさず、途中で立ち止まれる余裕も残します。時間だけを決めて歩き続けると、犬が休みたい合図を見過ごすこともあります。
一度短くしてみたら、その日の帰宅後だけでなく、翌朝の様子も見ます。普段通りに起きて動けているか、散歩に出るときの足取りはどうか。負担が減ったようなら、その長さを当面の目安にできます。短くしても疲れ方が変わらない、あるいは散歩中の様子が急に変わったなら、散歩時間の調整だけで片づけず、獣医さんに相談してください。
犬具屋としては、散歩を続けることそのものより、その日の犬に無理のない形で外に出られることを優先します。歩く時間を保つことが目標になって、帰宅後の疲れを見落とすのは避けたいところです。休みながら歩く日があっても、散歩が失敗というわけではありません。
「歩きたがらない」は、いつも同じ理由ではない
玄関を出てすぐ立ち止まる日もあれば、いつもの角を曲がったところで帰りたがる日もあります。気分や周りの音など、いろいろなことが関係するので、ひとつの行動だけで理由を決めつけることはできません。ただ、歩きたがらない状態が続く、痛そうに見える、以前と違う動きが急に出るときは、無理に歩かせず相談を。
ぐったりしている、呼吸が苦しそう、立ち上がれない、吐くなどの様子があるときや、飼い主さんが心配なときは、散歩の工夫より先に獣医さんへ相談してください。ここで挙げた目安は診断の代わりにはなりません。
散歩の長さを変えることは、犬に合わせて暮らしを組み直すことでもあります。以前と同じ距離を歩けるかどうかより、帰宅後に穏やかに過ごせているか。そこを見て、少しずつ決めていきましょう。
今日から試せる実践Tips

次の散歩では、出発前に「帰宅後はどんな様子ならちょうどよかったか」をひとつ決めておきます。帰ってから水を飲み、いつもの場所で休み、普段の調子に戻っているかを見る。歩いた距離を細かく記録するより、いつもとの違いに気づくほうが、散歩時間を調整する手がかりになります。今日は散歩のあと、愛犬が落ち着いて過ごせているかを見てみてください。


