古い靴下と新しいおもちゃ、犬にはどちらが魅力的?

洗濯かごから持ち出した古い靴下に夢中なのに、新しいおもちゃには知らん顔。犬のお気に入りは、値段ではなく、においや噛み心地、飼い主さんとの遊び方で決まることがあります。まずは犬がどんな感触や動きに反応するかを見て、似た特徴の安全なおもちゃを選びましょう。

犬には「値札」より、においと手ざわり

靴下は、飼い主さんのにおいが残りやすく、布の柔らかさや形も犬にとって扱いやすいのかもしれません。これは犬の様子から考えられる理由で、どの犬にも当てはまるとは限りません。

犬がおもちゃをくわえて、前足で押さえたり、何度も噛み直したりする。布がこすれて、かすかな音がする。そんなとき、犬が気に入っているのは「高級そうな見た目」ではなく、口や鼻で確かめられる感触なのでは、と私は思います。飼い主さんにはただの靴下でも、犬には知っているにおいのついた、ちょうどいい噛み心地なのかもしれません。

もうひとつは、遊びのきっかけです。飼い主さんが靴下を引っぱると、犬が引っぱり返す。投げると追いかける。おもちゃそのものより、動かし方や一緒に遊ぶ時間が気に入っていることもあります。おもちゃ選びは、品物だけで決まるものではありません。

お気に入りの「特徴」を見つける

犬がよく選ぶものを見たら、何に反応しているのかを分けて考えてみます。柔らかさなのか、噛んだときの弾力なのか、転がる動きなのか。音やにおいに引かれているように見えるのか。値段や商品名より、その子が実際に繰り返す遊び方が手がかりです。

たとえば、布をくわえて振るのが好きなら、布製の犬用おもちゃが候補になります。転がるものを追うなら、動かしたときの転がり方にも目を向けます。音が鳴るものに反応する犬もいますが、音がすれば必ず喜ぶわけではありません。驚いて離れるなら、その反応も好みの一部です。

サクラ犬具製作所で犬具を考えるときも、見た目のよさだけでなく、犬が日々どう使うかを基準に置きます。犬具屋としては、選択肢を増やすより、その子が落ち着いて使えるものを見極めるほうを優先したいです。おもちゃも同じで、飼い主さんが「よさそう」と思うことと、犬が繰り返し手に取ることは、別々に見てかまいません。

古い靴下を、そのまま渡さない

気に入っているからといって、使い古しの靴下を遊び道具にするのは避けましょう。布を噛みちぎって飲み込むおそれがあるほか、靴下を遊んでよいものと覚えると、洗濯物にも興味を持つかもしれません。靴下の代わりになる品を選ぶなら、犬用として作られたものから、犬の体格や噛み方に合うサイズと素材を選びます。

遊んでいる間は、ほつれや破れがないかを見てください。部品が取れそうなものや、噛むとすぐに裂けるものは使わないこと。遊び終わったら片づけ、壊れたものは取り除きます。飲み込んだ可能性がある、または体調に変化があって心配なときは、獣医さんに相談してください。

「高かったのに見向きもしない」と、ちょっと肩すかしを食らう日もあります。犬に値段を説明しても、たぶん納得はしてくれません。まずはその子が何を面白がっているのかを見てみましょう。

今日から試せる実践Tips

飼い主がおもちゃを動かし、犬の遊び方を見ている様子

次に犬がお気に入りのおもちゃを選んだら、噛んでいるのか、振っているのか、追いかけているのかを一度だけ見てください。その遊び方を手がかりにすれば、値段や流行ではなく、その子に合う特徴から次のおもちゃを選べます。今日、犬がくわえたものを見て「何が楽しいのかな」と考えるところから始めてみましょう。

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