犬の水飲み場は、必ずしも何か所も必要ではありません。まずは、犬が過ごす場所から無理なく行けて、落ち着いて水を飲める一か所を確保します。部屋を行き来する、階段を使う、別の場所でも過ごすなど、今の置き場所だけでは使いにくそうな条件があれば、もう一つ加えるか検討しましょう。
一か所で足りるかは、犬の動線で考える
器の数を先に決めるより、犬が日中どこで過ごし、そこから水までどう移動するかを見ると判断しやすくなります。生活の中心が一つの部屋で、水飲み場にも自分で行けているなら、まずは一か所から始めて構いません。
反対に、階をまたいで過ごす、留守番中に別の部屋で過ごす、家の中の移動を避ける様子があるといった場合は、別の場所にも水を置く選択肢があります。器を増やすこと自体を目標にせず、犬が過ごす場所から水までの道のりが負担になっていないかを基準にします。
器は、落ち着いて飲める場所に置く
人の出入りが多い通路や、食器・トイレのすぐそばでは、犬が気にせず飲めるかを見てください。家の中で犬がよく休む場所の近くでも、通行の妨げにならず、器を安定して置ける場所を選びます。
水をこぼしやすいなら、床が濡れたときにすぐ気づける位置に置き、器の下を拭きやすくしておきます。器を動かしたあとは、犬が新しい場所まで来て使うかを見て、以前の場所を急になくさないほうが切り替えを確かめやすくなります。
飲む量の変化と、置き場所の問題は分けて見る
器が遠い、通り道に人や物が多い、といった環境の使いにくさと、飲み方そのものの変化は別に考えます。場所を変えたあとに水を飲む様子が変わったら、器の位置だけで説明しようとせず、いつから、どのように変わったかを観察してください。
水を飲む量や回数が急に変わった、飲みたがらない状態が続くなど、体調の心配があるときは、水飲み場を増やすだけで様子を見続けず、獣医師に相談します。犬がぐったりしている、呼吸が苦しそう、立てない、吐いているなどの様子があるときや、飼い主さんが心配なときは、器や置き場所の工夫より獣医師への相談を優先してください。
今日から試せる実践Tips

まず今の器を置いたまま、犬がよく休む場所と水飲み場を見比べてみます。水までの間に階段や閉まった扉があるか、人がよく通るか、器の前で立ち止まって飲めているか。気づいた点があれば、器の位置を調整するか、よく過ごす別の場所に一つ追加してみましょう。
犬具を作る側としては、道具を増やすことより、犬が毎日迷わず使える置き方を優先します。まず一か所で使い方を見て、足りない理由が分かったら、その場所に合わせて足す。それで十分です。


