落ち葉が大好きな犬と秋の散歩をするなら、車道や自転車、人通りから離れ、地面を見渡せる場所を選びます。落ち葉の量より、犬が夢中になっても周囲を確かめやすいことが先。時間は決め打ちせず、短く遊んで反応を見ながら切り上げましょう。
落ち葉より先に、周囲の動きを見る
かさっ、と乾いた葉が鳴る。犬が鼻先を落として、ふわりと葉の山に顔を入れる。そんな姿を見ると、もう少し遊ばせてあげたくなりますね。ただ、犬が葉に夢中になると、飼い主さんの声や近くを通る人に気づきにくくなることも。犬にとって楽しい場所かどうかと、飼い主さんが周囲を見渡せるかどうかは、別々に考えたいところです。
まず候補にしたいのは、車道や駐車場の出入口から距離があり、自転車や人が頻繁に横切らない場所。公園なら通路の真ん中ではなく、通行を妨げない端のスペースを選びます。遊歩道の脇など、道との境目がはっきりしない場所では、犬が急に飛び出さないかも見ておきましょう。
葉の下に何があるかも、ひと目でわかる場所が向いています。濡れた葉が重なって滑りやすくなっていないか、枝やごみが混じっていないか。目を離さずに過ごせる範囲を選ぶのが現実的です。においを嗅いだり、葉を前足でかいたりする遊びは、葉がたくさん積もっている場所でなくてもできます。犬の顔が見えなくなるほどの深い葉だまりに、無理に入れる必要はありません。
遊ぶ時間は「何分」より、犬の反応で決める
「いつ、どのくらい遊ばせる?」には、すべての犬に当てはまる時間はありません。散歩の途中、犬が落ち着いて周囲を見られる場所に着いてから、まず短く立ち止まってみます。葉を嗅ぐ、少し歩く、飼い主さんの方を向く。その様子を見て、続けられそうならもう少し。呼びかけに反応しにくい、興奮が強くなる、足元が気になるといった変化があれば、遊びを終えて場所を移しましょう。
遊ばせるのは、犬が元気に歩けて、天候や地面の状態にも無理がない散歩中のタイミングで。帰り道に疲れが見えてきたら、落ち葉遊びは省いてかまいません。時間を延ばすことより、犬が自分で遊びをやめられる余地を残すほうが、次の散歩にもつながります。
犬具を扱うサクラ犬具製作所としては、遊びの場所を選ぶときも、道具を増やすより「立ち止まる場所と、歩き出す順番を決めておく」ことを優先します。散歩の流れが飼い主さんにも犬にも予測しやすいと、切り上げる合図も伝えやすくなります。犬が葉の中に顔をつっこんでいると、こちらの声が届くまで少し間があることも。秋の葉っぱは、なかなか手ごわい遊び相手です。
今日から試せる実践Tips

次の散歩では、落ち葉のある場所に着いたら、遊び始める前にその場から車道・通路・地面の状態をひと回り見てください。犬を動かさずに見渡せる場所なら、そこで短く立ち止まって遊びを始めます。落ち葉が魅力的でも、周囲を見通しにくければ、別の場所へ移る。それだけで、遊びに夢中な時間と散歩の安全を両立しやすくなります。
犬がぐったりしている、呼吸が苦しそう、立てない、吐くなどの様子があるときや、飼い主さんが心配なときは、場所や道具の工夫より先に獣医師などの専門家へ相談してください。
今日できることはひとつ。散歩中に落ち葉を見つけたら、犬を誘う前に、立ち止まって周囲と足元を見渡してみましょう。


