シニア犬とは何をして遊ぶ?走らない遊びの選び方

おもちゃを追いかける代わりに、犬が床のにおいをゆっくり確かめている。そんな時間も、シニア犬との遊びになります。走らせなくても、一緒に楽しめます。においを探す遊びや、座ったままできるやりとりから始め、犬が自分でやめられる余白を残してください。

遊びは「走る」だけではありません

若いころと同じように走らなくなったからといって、遊びそのものが必要なくなったとは限りません。年齢だけで一律に決めず、今の体調や動きに合う方法を探します。勢いよく追いかける遊びより、鼻や目を使う遊び、飼い主さんの手元に意識を向ける遊びなら、移動を少なくできます。

たとえば、部屋の床に犬が好きなおやつを一つ置き、近くからにおいを探してもらう方法があります。隠すとしても、最初は見える場所で十分です。犬が鼻を床に近づけると、爪が軽く鳴ったり、鼻息が小さく聞こえたりします。見つけたら、そこでいったん終わりにしてもかまいません。遊びを長く続けることより、「自分で見つけた」で締めくくるほうが合う犬もいます。

おやつを使わないなら、飼い主さんの手をゆっくり動かし、視線で追ってもらう遊びもあります。手を高く上げたり、犬を何度も立たせたりせず、首や体を無理なく動かせる範囲で。手のひらを返すたびに、犬の目がちょっと遅れてついてくる。追いつくまで待つ時間も、立派なやりとりです。

におい探しは、座ったままでもできる

シニア犬には、飼い主さんのそばで落ち着いてできる遊びから試すと、動きの大きさを調整しやすくなります。床に置いた布の端におやつを見せて、犬が鼻先で探すのを待つ。あるいは、飼い主さんの両手のどちらかにおやつを隠し、鼻で選んでもらう。特別な道具がなくても、いつもの部屋で始められます。

ただし、滑りやすい床や、家具の角にぶつかりそうな場所は避けてください。おやつを探すために急に体をひねる、前足がすべる、何度も立ち上がるといった様子があれば、遊び方を簡単にするか、そこで切り上げます。犬が探す場所を広くしすぎると、遊びが思いがけず運動会になることも。飼い主さんの想定より、犬の鼻のほうがずっと仕事熱心な日があります。

犬具屋としては、遊び道具を増やすより、まず床の状態と犬の動ける範囲を整えることを優先します。道具があれば楽しさが増すとは限りません。いつもの場所で、落ち着いて終われるやりとりを選ぶ。そのほうが、体の負担を見ながら続けやすいからです。

途中でやめる合図も、遊びの一部

犬が顔をそむける、動きを止める、離れて休もうとする。そうした様子があれば、誘い続けずにいったん休みます。遊びに乗ってこない日は、気分や体調がいつもと違うのかもしれません。無理に盛り上げる必要はありません。飼い主さんが手を止めると、犬もその場で伏せて、部屋の音を聞きながら休む。遊びの終わりは、意外と静かなものです。

ぐったりしている、呼吸が苦しそう、立てない、吐く、または飼い主さんが心配に感じるときは、遊びや犬具の工夫より獣医師への相談を優先してください。急な行動の変化も、遊び方だけの問題と決めつけず、気になるときは獣医さんに相談を。ここで紹介した遊びは、体調の判断や治療に代わるものではありません。

今日から試せる実践Tips

床を片づけてから、近くのおやつを探すシニア犬と飼い主

まずは、遊びを始める前に犬がいる場所の床を見て、滑りやすいものやぶつかりそうな物をどけます。それから、おやつを一つ、犬のすぐ近くに置いて探してもらう。見つけたらそこで終わりにして、犬の表情や立ち上がり方を見ます。もっとやりたそうなら、同じ遊びをもう一度。そうでなければ、そのまま休憩です。

今日できるのは、おやつを一つ見える場所に置き、愛犬が自分のペースで見つけるのを待つことです。

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