夜になると走り回ったり、おもちゃを持ってきたりする犬。理由を決めつけるより、まずは食事や散歩、昼間の過ごし方と、元気になる時間帯を見てみましょう。寝る前は遊びを短く区切り、毎晩似た順番で静かな時間へ移るのが基本です。
夜に元気になる理由は一つとは限らない
夜の活発さだけで、運動不足や困った行動と決めることはできません。日中の過ごし方、家の中の刺激、生活の変化など、いくつかの条件が重なっていることも考えられます。ただし、見た目の行動だけで原因を特定することはできません。
まず数日、何時ごろに活発になるか、その前に散歩や食事、来客などがあったか、落ち着くまでにどのくらいかかったかを簡単に記録します。いつもと同じ時間帯に起こるのか、急に始まったのかも分けておくと、生活の組み立てを考えやすくなります。
寝る前は遊びを区切り、静かな流れを作る
遊ぶなら、寝る直前まで興奮が続く形にせず、終わりの合図を決めておきます。たとえば、遊びを終える、道具を片づける、水を飲めるようにする、決まった場所で静かに過ごす、という順番です。大きく盛り上げる遊びを追加するより、終わり方を毎回そろえることを優先します。
遊びの長さは一律に決めず、犬の反応を見て調整してください。遊びを終えたあとも走り回るなら、いったん刺激の強い遊びを重ねず、飼い主さんも声や動きを静かにします。反対に、遊びに乗らない犬を無理に誘う必要はありません。寝る場所や休む場所へ自分で移れる余地を残します。
遊びを減らすか、順番を変えるか
夜の遊びのあとに長く興奮が続くなら、まず遊びの終わりを少し早めるか、動きの大きい遊びから静かな過ごし方へ移る順番を試します。遊びをなくすことだけが答えではありません。夜に活発になる時間や、切り替えにかかる時間を見ながら、一度に変えるのは一つにします。
夜の様子が急に変わった、休めない状態が続く、ほかにも気になる変化があるときは、生活の工夫だけで判断しないでください。ぐったりしている、呼吸が苦しそう、立てない、吐く、または飼い主さんが心配なときは、犬具や家庭での工夫より獣医師への相談を優先します。
今日から試せる実践Tips

犬具屋として私が優先したいのは、遊びを増やすことより、犬が次の行動を予測しやすい順番です。寝る前の流れを「遊びの終わり、片づけ、静かな時間」と簡潔に決め、家族がいる場合もできるだけ同じ形にします。
うまくいかない夜があっても、手順を次々に足さなくてかまいません。どの遊びのあとに切り替えにくかったか、静かな時間に移ったあとどう過ごしたかを見て、翌日は一か所だけ変えてみます。続けても落ち着かなさが強い、または体調の変化を伴うなら、記録を持って獣医師に相談してください。


