出かける前、犬をいつもの部屋に残すか、家の中を自由にさせるか迷うことがあります。どちらかが一律の正解ではありません。まずは犬が落ち着いて過ごせる、危険を減らしやすい範囲を選び、留守中の様子を見ながら広げるか判断します。
一部屋か家全体かは、広さより環境と過ごし方で決める
一部屋にするなら、その場所で犬がふだん休んだり過ごしたりしているかを見ます。留守番のときだけ使う部屋に急に閉じ込めるのではなく、普段の生活で無理なく出入りできる場所かどうかも判断材料です。
家全体を使わせる場合は、犬が入る部屋ごとに、口に入ると困る物、倒れたり挟まったりする物、開いた窓や出入口などがないか確認します。片づけにくい危険が残る部屋は、扉や柵で範囲から外す方法もあります。家全体か一部屋かの二択にせず、複数の部屋のうち安全に使える場所だけを選んでもかまいません。
犬具を作る側としても、自由にできる範囲を広げることより、飼い主さんが留守前に無理なく確認でき、犬が慣れている状態を優先したいと考えます。
決め手は、留守中の様子を見られるか
留守中の行動は、可能ならカメラなどで確認し、吠える、歩き回る、物をかじる、休むといった見える様子を記録します。映像だけで犬の気持ちや原因を決めつけず、「どの場所で、どんな動きがあったか」を手がかりにしてください。
範囲を広げたあとに、入ってほしくない場所へ繰り返し向かう、物をくわえる、落ち着かず動き続ける様子が見られたら、その範囲が今の環境や犬の過ごし方に合っているかを再検討します。反対に、いつもの場所で休んでいることが確認できるなら、急いで広げる必要はありません。留守番の長さや、その日の室内環境も合わせて考えます。
今日から試せる実践Tips

行動範囲を変える前に、まず現在の留守番場所を一度見渡し、犬が入れる範囲と室内の危険を確認します。範囲を広げるなら、部屋を一度に増やさず、使わせたい場所を一つずつ加えて、留守中に何が起きたか確かめてください。難しい日は、慣れた安全な範囲に戻してかまいません。
玄関や窓の開閉、室温、水の置き場所なども、出かける前にいつもの手順で確認します。犬がぐったりしている、呼吸が苦しそう、立てない、吐くなどの様子があるときや飼い主さんが心配なときは、留守番場所の工夫より獣医師などへの相談を優先してください。


