■犬の豆知識
イヌが遠吠えする理由はなんだろう。
遠吠えというと野生のオオカミを思い浮かべる人も多いはず。
オオカミが仲間を集合させる時(主に狩り)に遠吠えすると考えられている。
一方、人間と生活している犬が仲間を集結させるために遠吠えしているとは考えにくい。
筆者宅では、トイプードルとチワワを飼っているが、遠吠えをしているのをほとんど見たことがない。
チワワが飼い始めのころ、少し遠吠えのような事をしているのを目撃したことがあるが、最近はめっきり。
二匹の性格は、
トイプードルは、人間大好きで甘えんぼうで落ち着きがない。
チワワは、常に警戒心がつよく、反射神経はイイ。
どちらかといえば、チワワの方が野性的だ。
子供のころに柴犬の雑種を飼っていたが、この犬は、よく遠吠えをしていた。サイレンなどにも呼応していたし、遠くのイヌが遠吠えしているのを聞いて呼応することもよくあった。
このように、犬の場合、遠吠えする犬と遠吠えしない犬がいるのだ。
感覚的には、遠吠えする犬は、野生的な印象を受ける。
犬の行動学においては、家畜化されたオオカミ(イヌ)が遠吠えする理由は、不明のままだ。
ただ、犬の場合も仲間を求めて(さみしい時や嬉しい時)に遠吠えするのだろうと推測されている。
サイレンなどに呼応する場合もある。米国動物愛護協会の説明によれば、大きな音を聞いた結果、周囲に注意を促したり、不安感により遠吠えをしているそうだ。
たしかに子供のころに飼っていた犬(雑種)は、屋外で飼っていた犬だったが、カミナリで遠吠えをしつづけ、ずぶ濡れになりながらずっと遠吠えするもんだから、カミナリがなっているときは、家の中に招き入れて落ち着かせていた。
遠吠えという行為自体は、野生で生活していたオオカミの遺伝子の名残かもしれないが、
さみしさ等を周囲に訴えているのだろうから、
遠吠えしているときは、そっと寄り添ってあげたい。
1.心を癒す
犬を飼っている人なら、仕事や家事で疲れていても、
愛犬と触れ合うことで疲れが『癒される』経験をお持ちの方も多いはずだ。
この癒しのメカニズムには、きちんとした理由がある。
日頃、人間は、他人とのコミュニケーションにおいて、自尊心やら、不安、恐怖、イラ立ちなどを感じ、常に感情のバロメーターを行ったり来たり。
しかし、
犬と接する時、負の感情のバロメーターをOFFにして、『オープンマインド』で、触れ合う事ができる。
脳波測定を用いた研究においても『犬の癒し効果』は証明されている。
2.キズを癒す
物理的な側面に焦点を当ててみると、飼い主が怪我をした時に、犬が擦り傷をなめる行為をすることがある。実は、イヌが傷口をなめる行為は、回復を促している事がわかっている。
犬の唾液には殺菌作用があり、傷の早期治癒に役立つタンパク質が含まれているという。少なくとも人間の唾液にはみられない効能を発揮する事ができる特別なパワーなのだ。かといって安易に傷口をなめさせる行為はさけるべきだろう、犬の唾液には多くの細菌も含まれており、思わぬ感染症にさらされるリスクもあるので注意が必要だ。
3.ガンの早期発見
犬が飼い主のガン細胞を知覚し、警告をすることがある。これは、イギリスのコリー犬が飼い主のがんを早期発見し命をすくった事により注目されるようになった。犬には、がんを嗅ぎ分けることが出来る嗅覚があるのだ。
近年では『がん探知犬』として育成された犬が活躍している。
4.免疫力の強化
ペットと過ごすと免疫力が強化されることが報告されている。免疫が強化される事実は、さまざまな研究結果が報告されいる。
○ペットと過ごすと手術後の薬物治療の必要性が有意に減る傾向がみられた。
○犬と暮らす赤ちゃんは生後一年間の呼吸器疾患の割合が低かった。
○犬と暮らした子供は、アトピーの発症率が低かった。
○ペットを飼っている心疾患患者の死亡率が低かった。
などなど
理由は、ともあれ、犬が人の免役力を高めているのは、事実なのである。
雑感
どうやら、犬には神様が与えたとしか考えられないスーパーヒーリングパワーをお持ちのようです。スピリチュアルな側面だければなく物理的にも犬の癒し効果が認められているなんて・・・・
『犬って 本当っ に イイですねぇ~(水野治夫風)』
犬同士でお互いのお尻のにおいをかぎ合う光景を日常的にみる。
一般的には「犬の挨拶」「名刺交換」「情報交換」というように言われている。
なぜ、このような行為が挨拶や情報交換になるのか?
野生においては、グループのなかでも地位の低いオオカミは、相手に臭いを嗅がれないよう、しっぽなどでガードしてしまう。
お尻の臭いには、それほどまでに相手に見透かされてしまう情報が含まれているという事なのだ。
具体的にはどういう事か?
肛門嚢分泌物の研究した結果によると、イヌが所属するグループや個体によって化学的組成が異なることが報告されている。
この匂いから、犬たちが得ている情報は、『所属』『性別』『地位』『去勢』などと言われ、『遺伝的な違い』までも、この匂いにより判別しているという。
犬が嗅いでいるのは、肛門嚢の臭いだけではない。実は、肛門周囲には、多くの脂腺が存在し、ここより分泌される水溶性分泌物(主にアポクリン腺から)がコミュニケーションに重要な物質と考えられている。
雑感
飼い主としては、自己紹介しているんだなぁ・・・と暖かく見守りたいところです。 ただ、臭いを嗅いだ結果、相手に攻撃的になるという事もありますので、油断はせず、リードで犬をコントロールできる状態にしておいでください。
「なんで、トイプードルみたいなかわいすぎる犬がオオカミの子孫なんだよ!!」
と憤っている方も多いはず。
なぜオオカミのような野生のイヌ科動物がここまで多様なイヌとして発展したのか? これを紐解く鍵は、『メンデルの法則』にあるのだ。勤勉な方であれば、一度は聞いたことがあるかもしれない。優位性の法則、分離の法則、独立の法則の3つからなる遺伝学の礎を築いた法則。
まぁ、小難しい話は、抜きにして、簡単に説明すると、特別ビッグな犬を選別し、と特別ビッグな犬同士を交配させ続けると、大きな子を生む品種ができるという事。
しかし、そんな遺伝学を用いても、オオカミの子孫がトイプードルだなんて、、、、だって、小さな品種と小さな品種を掛け合わせても生まれるのは【小さなオオカミでしょ!】
この秘密は、『根気』
実は、ある特徴にもとづく交配を20代、30代と続けていくうちに、初代からは想像もつかない容姿になるという。この結果、多様な品種が開発されていったのだ。特に犬の遺伝子は、容姿を変容しやすい特徴をもつようだ。
人と犬の生活は、古代より続くが、現代のように、愛玩犬として、ペットとして犬を可愛がる事に品種が開発されいったのは、17世紀以降とされている。
19世紀にはいるとケンネルクラブが創設され、血統が分類され、犬が血統ごとに品評されるようになっていった。
現在、世界における犬の品種は、800種にものぼると言われている。(国際畜犬連盟が公認するのは約340種)
800って、、、、
これだけのイヌ集めたら犬の動物園できるかもしれませんねぇ。
飼い犬が全然エサを食べてくれない。このような悩みを抱える飼い主は、少なくないはず。昨日までガツガツ食べていたエサが今日は食べない。散歩に行くと草ばかりをガツガツ食べているなんて犬もいる。
食欲と犬の体調は、表裏一体だ。何も食べず、体力がみるみる衰えていくのであれば、病気の可能性もある。この場合は、早めに受診し、獣医の判断をあおいだほうが懸命。
しかし、体調とは関係なく食べてくれないこともあるのだから、悩むのだ。
さて、犬の食事を見ているとガツガツ食べるときは、まるで丸のみしているのではいのかというくらい、一気に平らげてしまう事も珍しくない。
個体による差はもちろんあるのだが、はたして、イヌは本当に味わっているのか?という疑問が頭をよぎる。
実は、イヌは嗅覚によって好物の順位づけをしているのだ。味覚をつかさどる神経は、ヒトに比べおどろくほど少ない(約5分の1)。
一方、イヌは、ヒトの6000-20000倍ともいわれるの嗅覚をもつ。
この嗅覚が好物の順位づけに利用されている。イヌは、肉類を好む傾向にあり、同じ肉類でも生肉を好む傾向にあるようだ。
ここでさらなる疑問が頭をよぎる。「犬には味に対する概念がないのか?」
味覚とは、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが基本味に位置づけられる。
イヌの味覚に関する研究はすすんでおり、この味覚のうち、イヌは、甘味に強く反応するという事が研究によりわかっている。
肉食に特化したネコ科の動物では甘味受容体を構成するT1R2を失い、糖に対する嗜好性を失っていることが知られている。しかし、イヌは、その甘味に強く反応するというのだから、興味深い。
自然界において、甘味は、炭水化物と関係していてるとされている。
肉食のオオカミを祖先に持つイヌがなぜ甘味を好むのか?
イヌが人間との共生により雑食化していった事と深いつながりがある。動物のエサに対する嗜好は、生まれたときに決まっている。これには、1980年台のマウスを使った実験が多くの事実を物語っている。羊水にリンゴ溶液を加え、リンゴ溶液を味わったマウスは、出生後もリンゴを好むようになった。犬の場合も、人間の食生活と同様の物を与えられる中で、甘味(炭水化物)に対する反応が助長されていったのだろう。
さらに、動物は、母乳の味を生涯の嗜好とするとされている。母乳や羊水は、母動物が食べたものに大きく影響され、結果、母動物の嗜好と似るというのだ。
そうか、母犬が好んで食べていたものを与えれば、食べてくれる!!
しかし、世の中そんなに甘くない。犬は、ペットショップから譲り受け、母犬のことなんて知る由もないという方がほとんどである。
あきらめないでほしい。他の研究ではこんなこともある。
イヌは、(ネオフィリア=新奇愛好)今まで食べたことのないエサにつよい興味をもつ傾向があるとされる。
その一方で、新しいものに強い警戒を示す場合もある。
解決策としては、今までのエサと同じ傾向にある違うもの。
なかなか、難しい事を言うようだけど、要は警戒させない程度に新鮮味のあるもの。たとえば、ササミのふりかけや、肉系の缶詰をまぜたりとか、香りを強調させるため、少しあたためたり等、いままでと少し違う事をすると、興味を持ちやすい。
結論
食べなくなったら、あの手この手で今までのエサに改良を加える。
雑感
ん~。なんとも贅沢な話ですが、人間とおなじですね。きっと野生のオオカミは、日々とれる獲物が違うでしょうから・・・
いま、犬と暮らすのは当たり前に見えます。でも犬は最初から「家族」だったわけではありません。少なくとも紀元前1万年ごろから、人の暮らしに入り、狩りや見張りの相棒として関係を深め、やがて家の中へ―
そして、その関係の変化がもっともわかりやすく表れる道具が、首輪です。
首輪が担ってきた役割は、大きく3つ。装飾・識別・繋留です。
装飾:身分や美意識(「見せる首輪」)
識別:飼い主・所属・名前(「誰の犬か」を示す)
繋留:管理・訓練・安全(「行動をコントロールする」)
まずは“ざっくり年表”で全体像
紀元前13000年ごろ〜:日本列島で縄文文化が始まる(定住・土器の時代へ)
紀元前9000〜7000年ごろ:東アジアでも犬と人の結びつきを示す痕跡が見え始める
紀元前3500年ごろ:古代エジプトで、犬を連れて歩く壁画(“つながれた犬”のイメージ)
紀元前2613〜2181年ごろ:古代エジプト(古王国)で「首輪らしい首輪」が見られる時代へ
紀元前400〜300年ごろ:古代ギリシャで、猟犬・作業犬の実用が高度化
紀元前1世紀(紀元前100年ごろ):古代ローマで番犬の文化がより生活に溶け込む
西暦79年:ポンペイがヴェスヴィオ火山の噴火で埋没。「CAVE CANEM(犬に注意)」のモザイクが有名
西暦10〜15世紀ごろ:中世ヨーロッパで“宝飾の首輪”と“防具の首輪”が分化していく
日本:平安時代(西暦794〜1185年):宮廷文化の記録にも犬が登場し、飼育の形が多様化
起点:首輪は“縄”から始まった
首輪の原型は、最初から革や金属だったわけではありません。おそらく最初は、植物の繊維・革ひも・縄のような、身近な素材だったはずです。
狩りの相棒として犬を使うなら、「呼び戻し」だけでは限界があります。必要なときに制止できる。危険な場所ではつないで守れる。この「つなぐ技術」が、犬と人の共同生活を一段進めます。
さらに首輪は、単に“管理”のためだけではありません。犬が家の近くにいる時間が長くなるほど、人は犬に名前をつけ、犬を家族の一員として扱い始めます。首輪はその変化を、目に見える形で示します。
古代エジプト:首輪が“装飾”と“記録”になる
古代エジプトの犬は、狩りのパートナーであると同時に、家の守り手でもありました。王族や貴族の世界では、犬はしばしば権威や豊かさの象徴にもなります。
そしてここで首輪は、ただの道具から一段飛びます。紀元前2613〜2181年ごろ(古王国)には「首輪らしい首輪」が見られる時代になり、さらに紀元前1570年ごろ以降(新王国期)には、装飾性の高い首輪が目立つようになります。
金属の鋲(びょう)や模様、時には名前に近い情報まで——。首輪は“身につける所有証明”になり、犬は「ただの家畜」よりもずっと近い存在になっていきます。
ここで重要なのは、首輪が犬の地位を語ってしまう点です。豪華な首輪は「大切にされている」だけでなく、「この犬が属する家の格」をも示します。首輪は、犬のための装飾であると同時に、人のための表現でもあったわけです。
古代ギリシャ:首輪が“防具”になる
古代ギリシャでは、犬は猟犬としても、家畜を守る番犬としても活躍しました。狩りや牧畜の現場は、いまよりずっと“生存”に直結しています。
犬の弱点は、急所である首。そこで考えられたのが、首を守るためのスパイク(鋲)付き首輪です。
これが面白いのは、首輪が「美しさ」ではなく「機能性」で進化している点です。守る対象は、外敵(オオカミなどの捕食者)だけではありません。狩りの相手がイノシシやクマなら、犬は正面から突っ込むこともある。つまり首輪は、犬の命を守り、結果として人の生活も守る装備でした。
この「防具としての首輪」は、のちの時代にも形を変えて残り続けます。素材は革、金属、時には布や詰め物まで。首輪は“ファッション”と“鎧”の両方の顔を持つようになります。
古代ローマ:暮らしの入口に「犬がいる」
古代ローマの都市生活は、いまの私たちが想像する以上に「家」と「社会」が近い世界でした。人の出入りが多い家では、番犬はまさにセキュリティです。
そして象徴的なのが、ポンペイで見つかった「CAVE CANEM(犬に注意)」の床モザイクです。ポンペイは西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火で一夜にして埋没しました。火山灰が街を封じたことで、当時の生活が“そのまま”残りました。
玄関に描かれた犬は、鎖につながれ、首元には赤色の首輪。これは「かわいい犬の絵」ではなく、訪問者に対する明確な警告です。つまり首輪は、犬の装飾である前に家の防衛システムの一部でした。
なお、「偉い人が犬好きの庶民を叱った」などの話は、史実というより逸話として語られることが多いタイプのエピソードです。けれど、この逸話が面白いのは、すでにこの時代に「犬に夢中になる人」が当たり前にいたことを想像させる点です。いつの時代も“犬バカ”は存在します。
日本:縄文から、犬は“埋葬される存在”へ
日本列島では、縄文文化が紀元前13000年ごろから始まったとされます。定住が進み、食の加工や保存が発達し、人と動物の距離も変わっていきます。
犬との関係を強く感じさせるのが、犬の骨が“まとまった形”で見つかる例です。たとえば縄文時代の遺跡では、犬が意図的に葬られた可能性が議論されるケースもあります。
研究例として、縄文時代の犬の埋葬に関する放射性炭素年代の分析では、埋葬された犬の年代が約紀元前5500年ごろ(暦年換算でおおよそ紀元前5460〜5320年ごろ)に相当する範囲として示されるものがあります。
「埋葬される」という事実は重い。犬は単なる道具ではなく、意味のある存在として扱われていた可能性が高いからです。首輪そのものが残っていなくても、犬をどう見ていたかは、こうした痕跡から読み取れます。
中世ヨーロッパ:首輪が“二極化”する
中世ヨーロッパ(おおむね西暦10〜15世紀)に入ると、首輪ははっきりと二つの方向に分かれていきます。
宝飾の首輪:貴婦人や上流階級の愛玩犬に。宝石・金属・刺繍など、“見せるため”の首輪。
防具の首輪:猟犬や牧羊犬に。鋲やスパイクで首を守り、“生き延びるため”の首輪。
一方で現場の犬たちは、別の進化をしました。野生のオオカミや大型獣が脅威になる地域では、犬を守るための首輪が必要です。だからこそ、スパイク付の首輪は“過激な装飾”ではなく、理にかなった装備でした。
つまり同じ“首輪”でも、貴族の犬にとってはステータスの象徴であり、現場の犬にとっては命を守る鎧。首輪は、犬が置かれた環境の違いをそのまま映します。
そして日本:平安時代の犬は、どう首輪をつけていたのか
日本でも、平安時代(西暦794〜1185年)には、絵巻や記録の中に犬の姿が現れます。とはいえ、「首輪がどんな形だったか」「誰がどんな目的で使ったか」は、地域・身分・用途で大きく違ったはずです。
いま、犬と暮らすのは当たり前に見えます。けれど、人の暮らしのなかで犬が「家族」や「相棒」として受け入れられていくまでには、長い時間と役割の変化がありました。
日本の古い資料をたどると、犬は“ずっと家のなかにいるペット”というより、むしろ「外で人の暮らしを支える存在」として描かれることが少なくありません。平安時代の文学でも、犬は自由に歩き回る姿で登場します。
日本:平安時代(西暦794〜1185年)— 犬は「屋外で生きる相棒」だった
平安時代の宮中や貴族社会には、猫や犬、鳥など、さまざまな動物がいました。面白いのは、同じ“愛玩”でも、扱いがかなり違って見えることです。
たとえば記録では、猫は極めて高級な存在として扱われるケースがあり、実在の天皇が猫を飼っていたこと、さらに「命婦のおとど」と名付けられた猫が叙位(位を与えられる)され、世話役まで付いたことが語られます。一方で、『枕草子』に登場する犬「翁丸(おきなまろ)」は、屋外で放し飼いのように描かれる――同じ“宮中の動物”でも、生活圏が違うのです。
つまり平安の犬は、現代のように“常に室内で人と一緒”というより、庭や門のあたり、邸宅の外側で、人の暮らしと地続きに存在していた可能性が高い。実際、犬は平安文学のなかで「自由に歩き回る」存在として描かれます。
では、平安時代の犬は「首輪」をしていたのか?
結論から言うと、平安時代の犬は「いつでも首輪+リード」ではありません。ただし、首輪そのものは古い時代から存在し、必要な場面では使われていました。
首輪は“常時装備”というより“目的装備”だった可能性平安の犬は放し飼いのように描かれる一方、貴重な猫は紐を付けて外に出さないようにする描写があります。ここから、当時の「紐で管理する文化」は確かにあった一方で、犬は猫ほど“囲い込む対象”ではなかったことが読み取れます。
絵巻には「首輪を付けた犬」がはっきり描かれるたとえば当時の絵巻には「首輪をつけた犬」が登場します。これは平安末期の作例で、少なくともこの頃には「犬に首輪を付ける」生活感が絵として共有されていたことを示します。
首輪の役割は、現代と同じく「識別・繋留(つなぐ)・管理」放し飼いが基本でも、門口や庭先で一時的につないでおきたい場面、あるいは“この犬は誰の犬か”を分かるようにしたい場面では、首輪(または首に巻く紐状のもの)が合理的です。絵巻に描かれる首輪は、現代の幅広ベルトというより「首元に細く巻く/結ぶ」印象のものとして表現されることが多いです。
“首輪のある犬”は、在来犬だけとは限らない研究例では、絵巻に「首輪をつけた洋犬」が描かれるケースも指摘されています。つまり、首輪は「身分の高い家の犬」「特別な由来を持つ犬」など、“管理される・価値づけられる犬”と結びついて現れることがあります。
もうひとつ、見落とされがちなポイントがあります。日本では古墳時代(おおむね西暦3〜7世紀)にすでに「首輪をつけた犬の土製品」が見つかっており、“犬に首輪”という発想自体は、平安よりずっと前から存在していました。平安時代の首輪は、その延長線上にありながら、犬の生活圏(屋外中心)に合わせて「必要なときに使う」道具として運用されていた――そう考えると筋が通ります。
平安の邸宅を想像してみると、御簾(みす)の奥では猫が大切に守られ、庭や門のあたりでは犬が気配を保つ。犬は“抱かれるための存在”というより、家の外縁で人の暮らしを見張り、寄り添う存在だったのかもしれません。
首輪の歴史は、人と犬の歴史
首輪は、犬を“縛る”だけの道具ではありません。犬を守り、犬を示し、犬を飾り、そして犬を家族に近づけてきた道具です。
次に犬の首輪を手に取るとき、そこには紀元前から続く「人と犬の物語」が、静かに重なっているのかもしれません。
成田空港に降り立つと、荷物のターンテーブルあり、この付近で麻薬探知犬を見かけたことがある人も多いと思います。
アグレッシブドッグ(場外の人を探知)とパッシブドッグ(到着ターミナル荷物探知)の2種類の探知犬がいます。
なぜ、犬が麻薬のにおいをかぎ分ける事ができるのか?
その理由は、人の6000-20000倍ともいわれる嗅覚にあります。ダミーと呼ばれる麻薬のにおいのついた袋をつかって、訓練された犬たちは、どんなにかすかな臭いも見逃しません。
東京税関が管轄する麻薬探知犬訓練センター東京ドーム一個分に相当します。充実の設備が整ったこの施設で、犬たちは、訓練をし、現在100頭を超える探知犬が活躍しているといいます。
麻薬探知犬 日本でのはじまり
日本の麻薬探知犬は、1979年にアメリカで訓練を受け輸入された2頭のレトリバーが始まりです。この二頭は、素晴らしい功績を残したといいます。
そして、日本国内において1980年より麻薬探知犬の育成がはじまりました。
1981年に、1頭のジャーマンシェパードが、国内に育成を受けた麻薬探知犬第一号としてすばらしい活躍をしました。
実はこのジャーマンシェパードは、飼い主に捨てられてしまい、薬殺処分される寸前のところを、奇跡的に訓練センターに引き取られ、育成されたのです。
この奇跡の犬は、【麻薬探知犬シェリー】として書籍にもなっています。
えらばれし犬 1%以下の犬だけ
麻薬探知犬になるのは、実はかなり狭き門。現在は、ブリーダーや犬の訓練所より適正が最も優れているものを選び出しますが、麻薬探知犬となれるのは、その中の1%にも満たないといいます。実際に適正が優れている犬として訓練所に引き取られても、晴れて麻薬探知犬になれるのは、4分の1の犬たちです。
幸せな麻薬探知犬
実はこのように訓練された犬は、本当に幸せだといいます。
定期的な健康検査や徹底的に犬に配慮された空間で飼育されていることはもちろん、適度に保たれた犬と人の関係は、非常に強い信頼と主従関係が築かれています。そして、なにより、犬にとって麻薬を探すことは「宝さがしゲーム」と同じだというのです。
犬の特性を考えれば、決して突飛な事を言っているのではないとわかります。犬は、もともと、リーダーに従い、褒めてもらう事を喜ぶ数少ない動物です。そして、リーダーとの主従関係を築く中で規律というものが、犬にとって判断材料になっていきます。
犬と人との関係ですから、犬にとって理解することが容易でない規律も、長い時間をかけ、リーダーの想いのままに規律を守ることができると、犬にとっても大きな喜びとなるのです。
愛すべき飼い犬にも規律を
私たちの飼い犬の場合、麻薬探知犬とは違う役割を人間社会で果たしていると思います。
麻薬探知犬が社会への貢献であれば、私たちの飼い犬は、番犬として貢献かもしれませんし、「癒し」や「生きがい」。
そして、犬には、病に伏すヒトを癒す力があると利用されてきた経緯もあります。
人間社会の中で犬との幸せな生活を考えてみると、適切なしつけ(規律)を長い時間かけてでも教えていくことが、犬の幸せにつながることなのです。
むかし、犬の名前の定番といえば、「ラッキー」とか「ポチ」「シロ」とかでした。
そして、最近の人気の名前は、アニコム損害保険の発表(2012年)によれば、
メスは、1位「ココ」2位「モモ」。
オスは、1位「ソラ」2位「レオ」。
なかなか、いい名前つけているなぁ~というのが私の印象です。
なぜなら、犬の名前つけで重要なのは、
犬が聞き取りやすい事がたいせつな為、
「短く」「発音しやすい」名前を選ぶことがベターなんです。
実は、多くの人が知らず知らずのうちに犬に最適な名前をつけているようで、
人間の直観力も侮れませんね。
犬の名前をあまり意識しないで呼ぶケースが多いと思いますが、
意識的に使い分けると、ワンちゃんは、とってもお利口になってくれます。
まず、犬の名前を呼ぶということは「注意をむける」という事です。
もし、叱らなければならない時は、決して名前を呼ばないでください。
「叱る=名前を呼ぶ」という方程式ができてしまうと、
本来の目的である「名前を呼ぶ=注意を向ける → リーダーシップをもって接する」という事が非常に困難になってしまう恐れがあります。
褒める時は、積極的に名前を呼んで関連付けしてあげるといいでしょう。
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