この愛くるしい小熊のような姿に癒される人は多いはずです。
1980年にはCM(日立のテレビ)に登場し、ご記憶の方も多いはず。ブルドッグのように潰れた顔で、ポメラニアンのような可愛さもあり、
角度によってはライオンのような勇ましい姿にも見える魅力いっぱいのワンちゃんです。
しかし、ペットショップでお目にかかることはまずありません。
一様に、チャウチャウは、しつけが難しく攻撃的であるという事で敬遠されているようなのです。
中国華北原産の犬種とされ、2000年以上前より存在していたといいます。
犬の原種であるオオカミにも非常に近い為、しつけが難しく攻撃的であると考えられています。
動物行動学者コンラート・ローレンツ(ノーベル賞受賞)の愛犬がチャウチャウであったことも有名です。
コンラート・ローレンツ曰く『一人の飼い主だけになつく犬』であり『オオカミのような性格』といいます。
コンラートに師事したEトルムラーは、犬の社会性に必要な前頭葉部分を収める骨格に言及し、
チャウチャウの場合、『平らで広い頭蓋骨』をもち馬鹿なのではなく、脳容積が少ない為に単純な性格であると推測しています。
前頭葉は、人間の場合『思考・判断』にかかわる指令的役割を担い、『我慢や報酬で鍛えられる』とされています。
しかし、野生に生きる動物の場合、思考判断や我慢や報酬を受け取る事にどれだけ大きな意味があるのでしょうか? 決してチャウチャウは覚えの悪い犬ではないようです。
チャウチャウは、良い意味でも悪い意味でも『野性的』
チャウチャウを飼う場合、ほかの犬とはまったく別の性格をもつものであることを意識したほうがよさそうです。
チャウチャウのしつけは一筋縄にはいきません。飼う前にチャウチャウの特性をよく理解し、覚悟が必要な犬であることは間違いなさそうです。
一般的に言われるチャウチャウの性質や特徴
●無理やりしつけられることが嫌い ●綺麗好き ●寒さに強い ●番犬には最適 ●神経質 ●無駄吠えは少ない ●独立心旺盛 ●太りやすい ●触られることが苦手 ●人見知り ●警戒心が強い ●後ろ足が機敏じゃないため、後ろからの接近に警戒(視界が狭い説もあり) ●元闘犬 ●フレンドリーじゃない ●頑固 ●舌が青紫 ●遊ばない ●飼い主とのスキンシップは好きな子もいる ●足が弱い ●20-30kg ●飼い主への忠誠心がある