犬に必要な栄養を理解する
犬が雑食であることを理解している飼い主は多い事でしょう。雑食といえども、本来犬の祖先は、肉食動物です。良くも悪くも人間とは違います。犬の身体をよく理解し、配慮した食事を与えましょう。完全にバランスのとれた食事は、良好な健康状態を維持するのに必ず役立つはずです。
基本的な6種類の栄養素
1.水
水が生命を維持しているといっても過言ではありません。体重の60-70%は、水によって構成されています。
ドッグフードからも水分を接種する事ができます。缶詰を与えている場合は、重量のうち8割弱の水分、乾燥フードの場合は、1割弱の水分です。
ドッグフードからの水分摂取には限りがある為、いつでも新鮮な水を飲める状態にしておくことが不可欠です。
2.たんぱく質
健康維持するために必要な『アミノ酸』をとれるのが、たんぱく質です。23種のアミノ酸がふくまれますが、そのうち犬が食物をとおして必須なアミノ酸は10です。残りのアミノ酸は、体内で合成する事ができます。犬にとって動物性たんぱく質は、植物性たんぱく質より良質なたんぱくが含まれているとされています。
3.ミネラル
ミネラルから直接エネルギーを得るというよりも、体の代謝に深く関与し、骨や歯を丈夫に保ち、健康や体のバランスを維持するのに役立つとされています。
4.脂肪
犬の皮膚や毛が健康に保たれる為に、非常に大切な栄養素となります。脂溶性ビタミンA、D、E、およびKを体内に運び込んでくれる働きもあります。
5.ビタミン
前述した脂溶性ビタミンのほかに水溶性ビタミンがあります。バランスの良い食事をとっていれば、必要なビタミンは、接種されるはずです。ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保ち、ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を促進し、ビタンミンEは、体内細胞膜の酸化防止に役立ちます。ビタミンKは、骨の形成に深く関わっています。脂溶性ビタミンの過剰摂取は、危険ですので、獣医師が推奨しない限りビタミン剤を与える必要性はないとされています。
6.炭水化物
炭水化物は、体内で糖質に変換されエネルギーとなります。近年、犬が炭水化物を多く摂取しすぎているのではないかと一部で懸念されるようになりました。その理由としては、短い消化管と口内でんぷん消化酵素がない事によって犬にとって負担が大きいとされるからです。ただ、問題ないとされる意見も目立ちます。子犬時期には炭水化物が必要な為、量を調整したうえで療育食として与える事がすすめられています。多くの研究から犬にとっては、動物性たんぱく質が消化しやすく優れている事がわかっていますので、炭水化物の摂取は、ほどほどに。
ワンちゃんにとって必要な栄養がなんとなく理解できたでしょうか? 病気を患っている場合などは、獣医師のサポートのもと適切な食事を与えてください。 まずは、犬の健康状態をしり、犬にとって最適なドックフード選びましょう!