2頭目を迎えると、食事や散歩、飼い主さんと過ごす時間の配分が変わります。先住犬の一日をすべて新しい犬に合わせる必要はありません。まずはこれまでの日課をできるだけ保ち、食事や休息、散歩を別々に過ごす時間も残しながら、2頭で過ごす時間を少しずつ増やすのが現実的です。
先住犬の生活は、何が変わりやすい?
変わるのは、散歩の順番だけではありません。飼い主さんの手が新しい犬に向く時間が増えたり、食事場所や寝床の周りに別の犬がいたりして、先住犬がいつも通りに過ごせる時間が短くなることもあります。
迎え入れの準備では、2頭を仲良くさせる計画だけでなく、先住犬が一頭で休む場所と、これまでの食事・散歩の流れをどう残すかを考えておきます。散歩を一緒にするかどうかも、最初から決めきらなくてかまいません。歩く速さや外での反応が違えば、別々に歩くほうが落ち着く日もあります。
最初の数週間は、先住犬の日課を土台にする
食事、散歩、休む時間のうち、先住犬が普段どおり過ごせている部分は、可能な範囲で維持します。新しい犬の世話をする間も、先住犬が静かに休める場所を確保してください。食事はそれぞれの場所で与え、食べ終わるまで近づけない形にすると、食事の時間を分けて管理できます。
2頭で過ごす時間は、同じ部屋にいることから始めても、必ず遊ばせる必要はありません。互いに距離を取れる配置で、飼い主さんが様子を見られる短い時間を設けます。体がこわばる、相手を追い続ける、逃げ場を探すなどの様子があれば、近づけることを続けず、距離を取ってそれぞれ休ませます。
犬具を作る側から見ても、増やすことより、毎日の順番を予測しやすくすることを優先したいところです。2頭の散歩道具を用意する場合も、誰のものか分けて、出発前の支度が慌ただしくならない流れを考えておくと、飼い主さんが一頭ずつ対応しやすくなります。
職人のひとこと

先住犬の反応は、食欲や眠り、飼い主さんへの近づき方など、日々の様子の変化として見えてきます。新しい犬が来た直後だけで判断せず、食事や散歩、休息の時間に無理が出ていないかを見ながら、2頭で過ごす時間を調整してください。
予定どおりに一緒にできなくても、失敗ではありません。先住犬が落ち着いて過ごせる時間を守りながら、別々に過ごす時間と一緒にいる時間の配分を探していきましょう。接触時に強い緊張や攻撃的な反応が続く場合は、無理に慣らそうとせず、獣医師や犬の行動に詳しい専門家に相談してください。


