7.コバ処理
革は、切ったままにしておくとゲバゲバしてきてしまいます。そのゲバゲバを固める為、水溶性の糊を塗り込むのですが、革職人のこだわりが強い部分でもあります。
家庭にあるもので使えるのは、ヤマト糊です。水などで若干薄め 、
塗り込んで→カドの丸い固いもの(今回は、ドライバーの芯をあてました)で慣らす→乾燥
という工程を2-3回繰り返します。固くなったコバ部分にロウソクを当ててロウを刷り込めば防水性も高くなります。
糊で固める→ヤスリ磨き→角が滑らか道具で慣らすを繰り返すとより、滑らかできれいなコバ面になります。
8.印をつける
穴あける部分に印をつけます。銀ペンは、色の濃い革などでも印がハッキリと出るので便利です。
9.ベルトパンチで穴を開ける
ベルトパンチで穴をあけます。意外と真ん中に穴をあけるのが難しいです。
ベルトを縦にして中心を見極めましょう。
10.美錠穴を開ける
美錠用(バックルピン用)の穴あけポンチが便利ですが、作る個数がさほど多くなけれは次のように開けます。
・最初に縦長の美錠穴の両端に丸の穴をあけます。
・次に穴と穴をカッターで切れば、美錠穴の出来上がりです。
11.サル革を用意する
バックルのほかにベルトループがないと、ベルトが遊んでしまい、犬が噛み千切ってしまいかねません。
ベルトをまとまりよくすれば、予想外の動きによるバックルはずれなどの事故軽減にも役立ちます。
ベルトがギリギリとおるくらいの長さを計測して、写真のように丸めます。
金具は、サル革専用の金具使いましたが、両端に小さな穴をあけて、糸や針金で結んでもOKです。
12.完成
カシメで金具とサル革を固定したら完成です。
製品として販売する首輪は、ここで紹介した以上に機械や道具、材料と手間をかけておりますが、
今回の首輪は、実用最低限に機能する作り方です。