ペットの災害対策 2019年版

東日本大震災から8年。

震災後は、尊いペットの命を助けたいとペットに寄り添う飼い主や動物愛護活動を行うボランティアの姿がとても印象的でした。

その一方、飼い主とはぐれ、被災ペットとして多くの尊い命が失われました。

※写真はイメージです

そして、未だ飼い主のもとに戻れない被災ペットがいるのも事実です。

ペット同行避難は、自治体間や避難施設間における温度差も大きく、避難所によっては、受け入れてもらえないケースや飼い主が避難所のルールに難儀するケースも少なくなかったそうです。

東日本大震災を経て、ペット避難における課題が大きく浮き彫りになるなか、現在に至るまで、自治体によっては、ペット避難ルールを制定するなど、少しずつ改善されていった印象をうけますが、あくまで人道支援が優先となります。

特に災害発生初期は、人道支援が最優先される為、ペットの支援は受けられないケースが多いです。

ペットを安全に避難させる事は飼い主の責務であることを常に心得ておくべきでしょう。


■■災害への心得■■


1.ペットの避難計画をたてる

災害時、飼い主とペットの同行避難が原則となります。しかし、避難施設によっては、アレルギーなどで、動物と接することができない人がいたり、無駄吠えなどにより、他者に迷惑がかかり、避難所へペットが同行できない可能性もあります。

親戚や友人など保護先を事前に確保し連絡先リストを持ち出し袋に入れておくとよいでしょう。

避難施設では、無駄吠えやトイレマナーができない場合など、周囲から非常に嫌がられます。快く避難施設で受け入れてもらう為にも、無駄吠えやトイレマナーを日頃よりトレーニングしておきましょう。


■■用意すべき防災用品リスト■■


1.未開封のミネラルウォーターとドライフードや缶詰 1週間程度

2.エサ、水用の食器(ボウル)

3.予防接種証明書のコピー

4.常用薬と処方箋のコピー

5.キャリータイプのゲージ(ペットの名前、飼い主連絡先をシールなどで掲示)

6.養生テープ(ゲージ破損時の補強などに役立つ)

7.ペットの写真

8.保護先連絡リスト

9.環境省 災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(PDF)

10.トイレシート 1週間分程度

11.防臭マナー袋(ウンチ袋) 1週間分程度

12.ティッシュペーバー/ペーパータオル 1週間分程度

13.予備の首輪とリード

14.迷子札付き首輪

15.消毒液

16.懐中電灯

17.いつも遊んでいるペット用おもちゃ(ストレス緩和に役立ちます)

18.ペット用毛布


『ケージ 養生テープ 毛布』

非難するときや避難施設では、基本的にはキャリータイプのケージの中にいれて置く必要があります。
普段からキャリーバッグに慣らしておくことが重要です。(ケージを小屋として使ったり[室内犬の場合]、ケージの中でエサを上げるなど)

おすすめは、プラスチックタイプのゆとりあるゲージです。避難中にケージが破損した場合にも養生テープにて補強することが出来ます。万が一衝撃などで、扉などがあいたり、ゲージが分解してしまうのを防ぐために、あらかじめ養生テープ補強するとよいでしょう。

東日本大震災では、避難施設内においてケージを毛布で覆う光景が見受けられました。
主にボランティアが用意した毛布を利用したものですが、飼い主が用意しておくとよいでしょう。

寒さ対策、臭い対策にもなりますし、犬は、暗くて狭い場所が大好きなんです。慣れない場所でパニックやストレスにならないよう、避難時初期段階から利用できるように用意しておきましょう。

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『首輪 迷子札』

迷子札は、普段から必ず装着するようにしましょう。

すぐに用意できない場合は、応急措置として、消えにくいペン(油性マジックなど)で首輪に直接『飼い主連絡先』を記入すると良いです。

東日本大震災では、多くの犬が様々な保護団体に保護されましたが、迷子札がつけられていない犬が多く、飼い主がみつからないケースが多くありました。

ぶら下げるタイプだと、何か引っかかってとれしまったり、噛み切ってしまう可能性も考えられますので、首輪と一体になっているタイプがおすすめです。
訓練されたペットであっても、災害時などはパニックに陥り逃げ出してしまう事もあります。また、災害は、飼い主が不在の時に起きる可能性があるという事も忘れてはいけません。

災害時にマイクロチップも有効とされております。ただ、保護する可能性のある施設や人すべてが、マイクロチップ読み取り装置を用意している訳ではありません。東日本大震災においては、震災発生直後は、行政が機能せず、県内に動物愛護センターもない状況で、一般の方がホデンティアで保護したケースも多くありました。マイクロチップを入れている場合でも迷子札は必ずつけるようにしましょう。

環境省の調査では、東日本大震災の際にマイクロチップを入れている事で飼い主が判明したケースは無かったのです。なかには、マイクロチップを装着していたものの飼い主登録がされてないケースもあったそうです。一方、鑑札や迷子札装着による飼い主判明率は、100%でした。

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『迷子用チラシ・ペットの写真』

迷子用チラシは、迷子になってから用意するものとは限りません。事前に準備することをおすすめします。愛犬の写真も迷子になったとき役だちます。

災害時は、容易にコピーや印刷などできない状況も考えられます。愛犬の写真を貼ったチラシを数枚用意しておくだけでも、迷子になったときやペット用シェルターにて保護された際に非常に役立ちます。

迷子用チラシのテンプレートをご用意しておりますので、ご自由にお使いください

『愛犬が迷子になったら(ページ下にPDFリンクがあります)』

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『トイレシート マナー袋 ティッシュ ペット用オムツ』

普段から使用しているレシート・マナー袋(ウンチ袋)・ティッシュ・ペット用オムツを最低でも1週間分は用意しておきましょう。ペット用オムツは、ヒートや、ストレスなどで慣れない避難場所での粗相などに役立ちます。


『リード』

キャリーに入れて避難する際に忘れがちになってしまうリード。普段用と別に非常用リードとして持ち出し袋に入れておくとよいでしょう。


環境省 災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(PDF)

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