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首輪つくり人がお送りするいろいろなペット情報
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新型コロナウイルスがペットに移る可能性は? 2020/02/24更新

新型肺炎が急拡大し、日本国内でも感染症対策が急務となっております。 既知のコロナウイルスとして、6種類の人に感染するヒトコロナウイルス(HCoV)と犬コロナウイルス(CCoV)、猫コロナウイルス(FCoV)、猫感染性腹膜炎ウイルス(FIPV)が主に知られています。 ヒトコロナウイルスは、突然変異の起きやすいRNAウイルスの為、ヒト → ペットの間の感染が起きる可能性は否定できませんが、通常は種の壁を越えて感染する事はほとんどないと考えられています。 そして、今回広まっている新型コロナウイルス(2019-nCoV)の場合はどうなのか? 万が一、ペットの飼い主が新型コロナウイルスに感染した場合の対処方法を米国福祉省のCDC(疾病予防管理センター)がいち早く公開しました。 病気の時はペットや他の動物を扱わないでください。2019-nCoVでペットや他の動物へ感染するという報告はありませんが、いくつかのタイプのコロナウイルスは動物に病気を引き起こし、動物と人の間で広がる可能性があります。本ウイルスに関してさらに詳しくわかるまでは、動物のとの接触をさけ、動物が近くにいる場合やペットの世話をしなければならない場合は、フェイスマスクを着用してください。 米国福祉省CDC より このウイルスに関して、分かっている事は非常に少なく、人や動物への影響も解明されていない部分が大きい為、万が一の可能性や危険性を考慮した疾病予防としての原則をするべきだという事だと思います。 ※2020/02/24更新 米国CDCは、ペットの取り扱いに関する情報を更新しました。現時点で、ペットに感染したという報告はされおらず、COVID-19に感染した場合は、引き続きペット接触を制限する事を奨励しています。感染時に世話しなければいけない時は、フェイスマスクを着用し、ふれあい、キス、舐めや食べ物の共有をさけるべきだと付け加えました。 今回のウイルスは、物の表面において平均4-5日間生存する可能性(最大9日間)が指摘されています。ウイルスの生存期間が長い為、ペットに感染していなくてもペットにウイルスが付着し運ぶ媒介になる可能性もありますので注意しましょう。 第三者が自分のペットと触れ合う時も十二分に注意が必要です。 感染を広げない為にもペットに触れる第三者、飼い主どちらかが、万が一感染者であった場合を考慮する必要があります。 大切なペットを守るには、まずは、飼い主が自身の身を守る必要があります。ヒト-ヒト感染においても、過小評価する報道も多くありますが、あとで後悔しない為にも、出来る限りの対策をしておきましょう。

18世紀には闘牛犬だった『ブルドッグ』大きな健康問題

体高31-40cm 体重 18-25kg 18世紀にイギリスで行われていた犬と牛を戦わせるブルベイティングという見世物をする為に使われた犬である。祖先にはマスティフ系の血筋を引くバンドッグと呼ばれる警備犬だったとされ、ローマ時代には、イギリスに口の大きな闘犬が存在していた事が知られている。 現代で知られているブルドッグは、極端に鼻が短く、足も短く、18世紀に闘犬として、活躍していたブルドッグとは似ても似つかない姿恰好となっている。これは、スタンダードに則った極端な解釈による交配の結果だとされている。 選択的交配の結果、性格も闘犬だったころとは、変わり穏やかで従順な性格となった。 その一方で、極端に短い鼻は、呼吸器障害を抱えている事が多く【短頭種起動症候群】とよばれ、遺伝病として命にもかかわる深刻な障害のケースが少なくない。 ブルドッグは股関節形成不全が多い。そして、その特徴的な体形から自然分娩による繁殖は難しく80%以上は、帝王切開による出産とされる。 ブルドッグは、食欲旺盛で太りやすく、毎日の運動は必須。適切な運動をしないと、肥満による心疾患、呼吸器疾患や関節疾患になりやすくなり、たるんだ皮膚は、清潔にしてあげないと皮膚病になりやすくなる。 2008年にドキュメンタリー『犬たちの悲鳴 ブリーディングが引き起こす遺伝病』がBBCで放送され、短頭種をはじめとする、極端なブリーディングが批判を浴び、イギリスのケンネルクラブは、極端な解釈にならないようスタンダードを改定(2009年)した。当時の報道によれば、その改定により、しわが少なく、口が長くなり、体高が高くなってより健康的な犬種規格になったようである。 全てのブルドッグが障害を抱えているわけではない。健全な犬については、様々な研究か行われており、ブルドッグは、より首が長く、鼻孔の大きな犬が呼吸しやすく好ましいとされる。

犬が迷子になる3つ理由 習性を知って早期に解決

『うちの子に限って迷子になんてならない』と思っている場合は、注意が必要です。 犬の習性を知り、迷子になる危険性を理解した上で事前の対策。迷子になってしまった場合は、犬の習性を理解し、早期発見に役立てましょう。 犬が迷子になる大きな3つの理由 ■そこに逃げ道があったから ドアや門が開いたり、散歩時にリードを落としたり、係留チェーンに繋がれていない状況下で、探検する好奇心に勝てず、飼い主を無視して逃げ出してしまう事は珍しい事ではありません。 ある日突然、柵などを飛び越えたり、チェーンやリードを噛み切ってしまう事もあります。 ■パニック 普段飼い主の元から絶対に離れる事がない犬でも、雷やサイレン、バイクなどの大きな音やケガ、災害発生時など、普段と違うシチュエーションにおかれた場合、パニックで逃げ出してしまう事があります。パニックで逃げ出してしまう犬の多くは、早く遠くまで人との接触を避けて移動する為、保護する事が最も困難です。 ■ 繁殖行動 犬の嗅覚は、最大で人間の約一億倍。メス犬の発情期特融の臭いは、オス犬へ非常に強い刺激を与えます。オス犬は、そのにおいをかぎ分け、生殖本能により脱走を試みる場合があります。メス犬も、発情期は、ホルモンバランスにより落ち着きがなくなり神経質になる傾向があり、普段と違う行動やストレスにより脱走してしまう可能性もあります。 犬の気質 ■人が大好き 家の近くでみつかりやすく、近所の人に保護されるケースが多くあります。 ■攻撃的 脱走当初は、見知らぬ人を避けて移動し、長距離移動をする可能性があります。そして、空腹になると、人間への接触を試みる事もありますが、攻撃的な為、保護施設職員など犬に対して慣れた人が保護する必要があり、保護施設に収容されるケースがあります。一方、人から捕獲されることを警戒し、野良犬のような行動をとる場合もあります。 ■臆病 虐待や生まれ持った気質により人を恐れている場合、犬は、人を拒絶します。ひとけを避けて遠くまで移動する可能性もあります。ひとけのない公園や森の茂みに逃げてしまう事も考えられます。 犬の気質は、単純ではなく日本犬のように人大好きだけど、攻撃的な一面をもっているケースもあります。その場合は、いずれのケースも考え捜索する事が必要です。 筆者が子供のころに飼っていた柴犬は、柵を飛び越えで脱走すると2-3日くらい放浪して、帰ってくる事もありました。人が大好きな犬でしたが、好奇心旺盛で攻撃的な一面もあり脱走すると遠くへと遠くへと逃げてしまったのです。しかし、家は大好き、2-3日すると何事もなかったように家に戻り犬小屋で寝ていたなんて事もありました。 逃げ出した環境 ■天候 気温が比較的安定している天気の良い日の場合は、より遠くへ移動する可能性があります。暑い夏や寒い冬、大雨のなかでの行動は制限されるでしょう。 ■周辺環境 住宅地では、犬は最も通りやすい障害物のない道を歩く傾向にあります。急な坂道やフェンス、交通量の多い幹線道路などは、犬の移動方向に影響をあたえる可能性があります。人口密度も影響します。自然の多い環境では、市街地と比べて犬はより遠くへ移動します。また、人口密集地でも夜などひとけのない時間帯に脱走した場合は、より遠くへの移動を考える必要があます。 ■犬の見た目 大型犬の場合は、人も犬を避けようとする為、近所の人が保護してくれる可能性は殆どないでしょう。大型種でも、人懐っこいレトリバー種などの場合は、他の大型犬にくらべれば、親近感もつ人が多かもしれません。みんなが知っている代表的な純血種(チワワやトイプードル、柴犬など)は、多くの人が飼い犬が脱走したのだろうと推測する為、保護される可能性が高まります。あまり知られていない犬種や混血種の場合は、野良犬かもしれないと人々は、警戒します。 犬が迷子になった場合は、早期の行動が解決への近道となります。保護施設での殺処分などの悲しい出来事を起こさない為にも最善を尽くしましょう。 愛犬が迷子になったら何をすべきかは、以下をご参考下さい。 http://176.34.59.152/?p=307 http://176.34.59.152/?page_id=315

台風前の対策は何か? ペットの為にできること

千葉県などで大きな被害をもたらした台風15号では、都市型災害における新たな課題が浮かび上がった。一週間程度の備蓄などで乗り切ることを前提とした災害対策を今一度見直し、ペットの為に早め早めの対策を講じることが大切だ。大型の19号を目前にした今できる対策をまとめてみた。 『断水』と『長期停電』 ■体温管理の為にタオルと毛布を用意 15号では、被災によりライフラインである電気と水が長期間使用できない現実を目のあたりにした。電気が使えないという事は、エアコンも使えない。体温に敏感な疾患をもつペットやフレブルやパグなどの短頭種は、 体温管理がキーとなる。19号が過ぎた後は、そこまで気温が高くなる予報ではないが、念のため、水を絞って体温を下げることのできるタオルと、寒くなった場合には、体を温めてあげることのできる毛布を用意しておくと良いだろう。 ■台風前に水を確保 浴槽やバケツなどに綺麗な水をあらかじめ確保しておくと、断水発生時に慌てることなく対処ができる。飼い主の気持ちに敏感なペットにとっては、飼い主の冷静な態度があれば安心できるはず。 ■通信手段の確保 被災時の情報収集は、いまやスマホの時代。特にペットに関する避難情報は、集める事が難しい為、被災時にスマホが使えることは大変心強い。スマホが使える環境を確保する為にもモバイルバッテリーを用意して万が一に備えよう。電源不要のソーラータイプのモバイルバッテリーもある。 近くの携帯基地局が寸断される可能性もゼロではない。予め近くのフリーWifiスポットを調べる。 公衆電話も災害時は、有効な通信手段とされている。公衆電話は、停電発生時でも利用できるため、あらかじめ近く公衆電話の位置を把握しておこう。   外のものは全て中へ もちろんペットも 固定されておらず外に置かれているものは、暴風により飛散する可能性があり、思わぬ事故につながりかねない為、固定されていない物は、すべて中にしまう。外飼いで犬小屋をアンカーボルトなどで強固に固定してない場合は、犬小屋ごと中にしまいたい。ほかにも犬用のエサ皿やおもちゃなどしまい忘れないよう注意が必要だ。   養生テープで事故防止 暴風時は、物が飛んできて窓が割れる危険性がある。台風15号では、店舗のガラスが無残にも割れている状況が映し出された。店舗ガラスは、家庭用のものよりかなり厚く強固である。しかし、暴風により飛んでくるものに対しては、無力だということを痛感させられた。窓が割れた時ペットが近くにいれば大けがしかねない為、あらかじめ雨戸やシャッターをしめて対策をしよう。雨戸シャッターがない場合は、窓の外からベニヤなど打ち付けて守ると良いだろう。それが出来ない場合は、内側から、ダンボールなどを張り付けるか、割れた時にも飛散しないように放射状に 養生テープを貼る。養生テープは、少しの水分でもはがれにくい強力粘着タイプがおすすめ。   マイカーのガソリンは満タンに 災害発生時は、燃料給油が困難になる。慌てることのないよう、台風が来る前に燃料を満タンにしておこう。    食料の確保 ドックフードを与えている場合は、数週間から一カ月程度は常にある事が多いだろう。しかし、毎日手作りしていたり、缶詰を都度購入している場合などでも、保存の効くドックフードを非常用に用意したいところ。避難時に初めて食べるフードだと避難時ストレスのかかる環境下では拒絶する可能性もある為、普段からおやつなど慣らすと良い。最低でも1週間程度のフードと水、長期停電などの可能性を考慮するなら1カ月程度はあると良いだろう。    避難時のことなどについては、以下の記事をご参考下さい。 http://176.34.59.152/?p=2418  

世界動物の日 犬・猫の殺処分を考える

10月4日 動物愛護・保護のための世界的な記念日『世界動物の日』です。 保護動物の殺処分について改めて考えてみたいと思います。 我が国では、平成 24 年、「動物の愛護及び管理に関する法律」(昭和 48 年法律第 105 号)が一部改正され、都道府県知事等は、犬猫の殺処分がなくなることを目指して、引き取った犬猫の飼い主斡旋等に努めるとする規定(第 35 条第 4 項)が盛り込まれました。   犬猫の殺処分率が激減 H23.に79.1%あった保護犬・猫の殺処分率は、改正法以来、大きく減り、H29には42.9%になり、犬猫の処分率は、大幅に低下しています。改正法では、飼い主はペットが死ぬまで飼い続ける責務があることが盛り込まれ、引き取った犬や猫の返還や譲渡に関する努力義務が示された事により、犬や猫の返還・譲渡数が急激に伸びたように思われます。 しかし、いまだ4万頭(引き取り頭数の4割強)を超える犬猫が殺処分(平成29年度)されています。https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html   犬猫の販売規制が殺処分を減らす可能性 2006 年にペット売買を規制したニューメキシコ州のアルバカーキ市で、動物保護施設で殺処分されるペットの数が35%減少し、 保護ペット譲渡数が23%増加したといった実績も報告されいます。 これ以降アメリカでは、販売規制の流れが加速しています。 2019年1月からカルフォルニア州では、全米初となる 『ペットショップで販売できるのはアニマルシェルターに保護されている犬・ねこ・うさぎに限る』という法律が施行されました。https://www.mag2.com/p/news/381726 2015年度に国内で販売されたイヌとネコのうち、約3%に当たる約2万5000頭が流通過程で死んだという。流通過程での死亡数としては、考えさせられる数字です。https://www.excite.co.jp/news/article/Myjitsu_030446/   ブリーディングの問題 本来、ブリーダーは、血統の維持とともに、犬種の特性と健康を維持する責務があるはずです。残念ながら、近年は、外見的特徴を重視するブリーディングによって、様々な疾患を持つ犬が多く誕生している現実があります。 結果として、疾患を知らずに購入した飼い主が、医療的サポートが困難になり飼育放棄する事例もあると聞きます。   今後の課題 平成 24 年、「動物の愛護及び管理に関する法律」一部改正により、都道府県知事等は、犬猫の殺処分がなくなることを目指して、引き取っ た犬猫の飼い主斡旋等に努めるとする規定(第 35 条第 4 項)が盛り込まれた事により、殺処分率は、大きく減り日本における動物保護の環境は大きく改善されつつある。しかし、殺処分に関しては、収容施設ごと施設のスペースや予算が限られる事から、保護施設の返還・譲渡努力義務だけ解決するのは難しい側面もあります。 飼い主の責務を全うする事が大切であり、安易なペット購入がある限り悲劇は繰り返されます。世界的には、ペットショップでの生体販売を見直す流れにあり、そろそろ日本でも生体販売の方法やブリーディングに関する規制を考え直す時期に来ているはずです。

犬が吠える理由を知り無駄吠え対策!!祖先であるオオカミは吠えないのに・・・

犬にとって吠える行為は、コミュニケーション手段であると考えられています。 縄張りへの警戒、注意を惹きたい、恐怖、喜び、空腹、孤独など人間とのコミュニケーションで吠えるという行為を犬は多用しています。行動学者ドロイト博士によれば、犬の家畜化の過程で、吠えるようになったのは、人間も音を発するからだといいます。 オオカミも遠吠えやうなり声を使って意思表示を示すことがありますが、 野生のオオカミは犬のように吠える事はほとんどありません。オオカミは、群れの中では主にボディランゲージを使用してコミュニュケーションをとり社会的秩序を構築しています。例えば、ボスオオカミに対して従属的なオオカミは、横たわって服従を示します。そして、お尻をボスオオカミの方に向け、臭いをかぐことを許します。怒っているときは、歯をむき出して、耳をまっすぐにするなどです。 実は、犬も群れになるとオオカミ同様たくさんのボディランゲージでコミュニケーションをします。 しかし、人間に対して犬のボディランゲージは無力です。会話(音)でコミュニケーションすることを基本としている人間を見てゆくなかで、吠えて意思表示することを犬が覚えていったのかもしれませんね。 犬がボディランゲージ ⇒ 人間は無視(理解できない) 犬が吠える ⇒ 人間が反応する(理解できるケースも多い) なぜ犬が吠えるかを理解すれば、犬の無駄吠えに対処できます。 私は、犬が飼い主に向かって無駄吠えするシチュエーションでは、基本無視します。そして、外的な人や物に向かって無駄吠えを始めれば、低い声で注意します。 餌や散歩のシチュエーションで吠える事もありますが、吠えたり興奮した場合は、犬が落ち着くまで静止して無視します。 犬が落ち着いたら、餌を与えたり、散歩に連れ出したりするのです。 犬が吠える ⇒ 人間は反応しない もしくは 注意 という事を繰り返してゆくうちに、無駄吠えは少なくなっていくはずです。 犬はコミュニケーションの手段として吠えているので、犬のボディランゲージを観察して理解したり短い吠え(一回だけワンっ!!)のようなカタチのみ許し、飼い主と犬の意思疎通をはかると犬も落ち着き、吠えなくても大丈夫だ!という安心感を与える事ができるはずです。

脳科学が示す犬の可能性

9月2日付けの学術誌「Journal of Neuroscience」に発表された。 33品種 62匹の犬をMRI 解析した最新の研究によると、犬の脳構造は、品種により異なることがわかった。 人間は、数百年にわたり、狩猟、牧畜、警備、コンパニオンペットなど様々な役目を与える為、それぞれの目的に合う、特徴をもつ犬を選択的交配してきた。 犬の見た目は、『 特徴にもとづく交配を20代、30代と続けていくうちに、初代からは想像もつかない容姿になる 』。しかし、今回の研究によれば、人間による犬の繁殖は、見た目だけではなく、脳の組織構造も変化させてきたのだ。 過去のMRI解析では、犬も感情を持つことが示され、人間の脳と非常に似た働きをする部分があることも示唆されている。 オオカミと遺伝学的にはほぼ変わらないDNAを持つにも関わらず、このような多様性を生み出す犬はという存在は、実は、人間以上のスピードで進化してきたのかもしれない。 近年の選択的交配は、身体能力や性格などによる交配よりも、品種ごとに定められた外見的特徴を維持することに重きが行われている。2008年イギリスBBCで放送された『 Pedigree Dogs Exposed(邦題: 犬たちの悲鳴~ブリーディングが引き起こす遺伝病~ ) 』は、現代のブリーディングによって引き起こされる様々な問題を示した。 人間の選択的交配は、犬の『外見、健康、身体能力、性格』を大きく左右する。遺伝疾患を持った犬の心情を考えるといたたまれない思いとなると同時に、痛みや苦痛により本来与えられた性格的特徴を生かすことが出来ない可能性もあるのではないかと考えてしまう。 人は見た目に惹かれて犬を選ぶケースが多いように思う。はじめて犬を飼う場合、その裏に遺伝子疾患があるかもしれないなんて、微塵も考えない。 犬が人間の選択的交配により、特定の分野において優れた能力(脳構造)持つように進化したという示唆を肯定的に捉えるのであれば、 そろそろ、私たちは、外見的特徴に囚われる犬選びから卒業し、それぞれ特徴的能力や性格があるという事をよく理解した上で、人生のパートナーとして犬を迎え入れるべきかもしれない。

台湾ドッグ/台湾犬(フォルモサンマウンテンドッグ)

体格 高さ43-52cm 体重 12-18kg  台湾犬(以下フォルモンサン)はもともと台湾原産の犬で、古代の地元住民が中央の山岳地帯で暮らしていた「パリア犬」と呼ばれる南アジアの狩猟犬の子孫。 都市部では、交雑が進み 現在では純血種のフォルモサンは非常に希少です。 Sung Yung-yi が1976-1980年に行った調査によると、 46種類の純血のうち、血液検査では日本南部で見つかった犬と関連があり南アジア猟犬の子孫である事が確認できました。 とても利口で飼い主への忠誠心、縄張りでの防衛本能が強く出るのが特徴です。非常に高い学習能力により、よく訓練されたフォルモンサンは、パトロール犬や災害救助犬としても活躍しています。しかし、訓練されていないフォルモンサンは、防御本能により過度に攻撃的になる傾向があります。 2004年には、FCIにより、暫定公認を受け、2015年に台湾ドッグとして正式公認犬になりました。 最も一般的なコートカラーは、プリンドルで、ブラック、フォーンなどもある。舌には黒のコーティングカラーがあり、フォルモンサンの特徴の一つとされています。

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