夕方の散歩。玄関でリードを手に取ると、指先にすっと届く革の感触。滑らかで、少しだけ温かい。
真鍮の金具がひんやりと重い。光を拾って、静かに艶めく。
愛犬が一歩、外に出る。首元のプレートに夕陽が差し込んだとき、彫刻の陰影がふっと立ち上がる。
——この首輪は、その一瞬のためにあります。
写真では「きれいだな」で終わるかもしれません。でも実物をそっと傾けてみてください。
線じゃない、と気づくはずです。
普通の刻印は、平らな面に線を乗せる。だから光は均一で、文字は「読める」。それで十分といえば十分です。
この首輪のプレートは違います。金属を削って、山と谷をつくっている。光が割れる。文字が浮き上がる。
離れて見ると「なんか上質だな」と感じる。近づくと「ここまで彫ってるの?」と驚く。そして指先でなぞったとき、仕事の密度が静かに伝わる。

職人技の見どころ:プレートは「最後のひと手間」で化ける
真鍮無垢は、ただ削ればいいわけじゃありません。
立体彫刻はとくに、陰影のキレ=仕上げの精度で決まります。
- “立体として成立する形”に整える:彫刻の表情は、線の太さより「面の高さ・谷の深さ」で決まります。
- 真鍮無垢を削り出す:大まか→細部へ。最後の追い込みが、彫刻の品を作ります。
- 輪郭の整え:シャープさを残しながら、触ったときの違和感を減らす。ここが“使う道具”としての分かれ道。
- 磨きで“光の乗り方”を作る:同じ形でも、磨きで印象が変わる。陰影が締まり、立体が立ち上がります。
- 首輪へ組み込み、日常で耐える形にする:見た目の良さだけでなく、散歩の現場で使い続けられる前提で仕立てます。
派手な演出はありません。
ただ、「違和感がゼロになるまで触って確かめる」という地味な確認が、最後まで続きます。
首輪の機能性:中・大型犬の“毎日”に耐えるための仕様
1)25mmワイド幅:首元を「面」で支える
中・大型犬は、動きの力が大きい。だから細身の首輪だと、どうしても一点に負担が寄りやすい。
25mmのワイド幅は、首元を面で支えて安定感を出します。
2)ローラーバックル(New仕様):調整が“気持ちよく”終わる
朝の玄関、あなたが急いでいるときほど差が出ます。
ローラー付きは、ベルトが滑りやすく、締める・緩めるがスムーズ。ベルトを痛めにくいのも、長く使うほど効いてきます。
3)抗菌クッション裏地:皮膚が弱い子ほど、ここが要
裏地は、シープスキンのような質感の高級抗菌合皮。クッション性があり、首への負担を軽減。
「硬いか柔らかいか」だけではなく、当たり方で快適さは決まります。
4)耐久設計:縫製糸まで“現場仕様”
産業用の特殊樹脂加工糸で縫製。25mmワイド幅と合わせて、日常の散歩で安心して使える設計にしています。
5)全28色:ご注文後に一点ずつ着色
色はご注文後に職人が一点ずつ着色。
長年の技術に裏打ちされた、耐久性と発色、質感。犬具に最適な仕上げ。どれをとっても高いレベルの仕上げです。
チェック表:あなたが“惚れるポイント”はどこ?(OK/NG・重要度)
| こだわり | OK(相性◎) | NG(別タイプが向く) | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 名入れは“作品感”が欲しい | 陰影で読める立体彫刻が好き | とにかく軽さ最優先 | 高 |
| 高級感は「近くで見たとき」に出ると思う | エッジ・面の精密さに惹かれる | 遠目に分かれば十分 | 高 |
| 着脱・調整のストレスを減らしたい | ローラーバックルで滑らかにしたい | サイズ調整はほぼしない | 中 |
| 皮膚が敏感で気になる | 抗菌クッション裏地の肌当たりを重視 | 硬めでも気にしない | 高 |
| 中・大型犬の安定感 | 25mmワイドでしっかり支えたい | 細身で軽い首輪が好き | 中 |
サイズは「指2本」+首周り実寸で決める
首輪選びで最も重要なのはサイズです。「指2本が入るくらいの余裕」を目安に、必ず首周りの実寸でお選びください。
肌の様子を“散歩後30秒”だけ見る
- 首元の赤み・擦れ・掻く仕草が増えていないか
- 汗や雨の日は、柔らかい布でさっと拭く(革と裏地のコンディションが変わります)
- 真鍮はウエスで軽く乾拭きで十分。触れるほど艶が育ちます
サイズ・適合犬種
首輪選びは必ず首周りの実寸を優先してください。
※体重は「強度の目安」です。※犬種は個体差が大きいため、必ずメジャーで測定をお願いします。
- ML:首周り 30cm〜38cm /目安体重 約18kgまで(例:柴犬、フレンチブルドッグ、コーギー等)
- L:首周り 35cm〜43cm /目安体重 約25kgまで(例:ボーダーコリー、ダルメシアン等)
- LL:首周り 43cm〜53cm /目安体重 約35kgまで(例:ゴールデン、ラブラドール等)
名入れオーダー方法(刻印内容)
名入れ欄に以下をご記入ください(バランス良く配置・調整して刻印いたします)。
※名前のみでもOK
- わんちゃんのお名前(例:HANAKO)
- 飼い主様のお名前(例:YAMADA)
- 電話番号(例:090-0000-0000)
よくある誤解:ここで損しないために
誤解1:「立体彫刻は、深ければ深いほど良い」
大事なのは、深さそのものより陰影の設計です。光が当たったときに“読めて、綺麗で、品がある”か。そこに技術の差が出ます。
誤解2:「幅広=ゴワつく」
幅があるほど当たりは分散します。ポイントは裏地の肌当たり。抗菌クッション裏地が、日常の快適さを作ります。
誤解3:「真鍮は手入れが大変」
基本は乾拭きで十分。ピカピカ維持ではなく、育つ艶を楽しむ素材です。
小さなストーリー:彫刻が“完成する瞬間”
工房で、切削で仕上がったプレートを手に取るとき。職人はまず、光にかざします。
次に、指で輪郭をなぞります。ここでほんの少しでも「つっかかる」と、戻る。もう一度、手で削り整える。
光。指先。光。指先。
地味で、静かな往復です。
でも、この往復があるから、散歩の途中でふと首元を見たとき、あなたは「買ってよかった」と思える。
私たちは、そういう“日常の中の満足”を作りたくて、この立体彫刻をやっています。
オプション(別売):専用リード「キミドリ青海波」
オプションリードの紐は、このモデル専用デザイン「キミドリ青海波」。
セットで使うと、統一感のあるコーディネートが楽しめます。

製品スペック
- 素材(表):100%植物なめし本革(ヌメ革)
- 素材(裏):抗菌合成皮革(シープスキンのような質感/クッション性)
- 金具:真鍮無垢(ローラーバックル)
- サイズ:首輪幅25mm /厚 5-6mm
- オプションリード:全長 約120cm(紐部分100cm)
- カラー:全28色
- 製造:日本製(サクラ犬具製作所)


