Category: 犬の豆知識
イヌが遠吠えする理由はなんだろう。
遠吠えというと野生のオオカミを思い浮かべる人も多いはず。
オオカミが仲間を集合させる時(主に狩り)に遠吠えすると考えられている。
一方、人間と生活している犬が仲間を集結させるために遠吠えしているとは考えにくい。
筆者宅では、トイプードルとチワワを飼っているが、遠吠えをしているのをほとんど見たことがない。
チワワが飼い始めのころ、少し遠吠えのような事をしているのを目撃したことがあるが、最近はめっきり。
二匹の性格は、
トイプードルは、人間大好きで甘えんぼうで落ち着きがない。
チワワは、常に警戒心がつよく、反射神経はイイ。
どちらかといえば、チワワの方が野性的だ。
子供のころに柴犬の雑種を飼っていたが、この犬は、よく遠吠えをしていた。サイレンなどにも呼応していたし、遠くのイヌが遠吠えしているのを聞いて呼応することもよくあった。
このように、犬の場合、遠吠えする犬と遠吠えしない犬がいるのだ。
感覚的には、遠吠えする犬は、野生的な印象を受ける。
犬の行動学においては、家畜化されたオオカミ(イヌ)が遠吠えする理由は、不明のままだ。
ただ、犬の場合も仲間を求めて(さみしい時や嬉しい時)に遠吠えするのだろうと推測されている。
サイレンなどに呼応する場合もある。米国動物愛護協会の説明によれば、大きな音を聞いた結果、周囲に注意を促したり、不安感により遠吠えをしているそうだ。
たしかに子供のころに飼っていた犬(雑種)は、屋外で飼っていた犬だったが、カミナリで遠吠えをしつづけ、ずぶ濡れになりながらずっと遠吠えするもんだから、カミナリがなっているときは、家の中に招き入れて落ち着かせていた。
遠吠えという行為自体は、野生で生活していたオオカミの遺伝子の名残かもしれないが、
さみしさ等を周囲に訴えているのだろうから、
遠吠えしているときは、そっと寄り添ってあげたい。
1.心を癒す
犬を飼っている人なら、仕事や家事で疲れていても、
愛犬と触れ合うことで疲れが『癒される』経験をお持ちの方も多いはずだ。
この癒しのメカニズムには、きちんとした理由がある。
日頃、人間は、他人とのコミュニケーションにおいて、自尊心やら、不安、恐怖、イラ立ちなどを感じ、常に感情のバロメーターを行ったり来たり。
しかし、
犬と接する時、負の感情のバロメーターをOFFにして、『オープンマインド』で、触れ合う事ができる。
脳波測定を用いた研究においても『犬の癒し効果』は証明されている。
2.キズを癒す
物理的な側面に焦点を当ててみると、飼い主が怪我をした時に、犬が擦り傷をなめる行為をすることがある。実は、イヌが傷口をなめる行為は、回復を促している事がわかっている。
犬の唾液には殺菌作用があり、傷の早期治癒に役立つタンパク質が含まれているという。少なくとも人間の唾液にはみられない効能を発揮する事ができる特別なパワーなのだ。かといって安易に傷口をなめさせる行為はさけるべきだろう、犬の唾液には多くの細菌も含まれており、思わぬ感染症にさらされるリスクもあるので注意が必要だ。
3.ガンの早期発見
犬が飼い主のガン細胞を知覚し、警告をすることがある。これは、イギリスのコリー犬が飼い主のがんを早期発見し命をすくった事により注目されるようになった。犬には、がんを嗅ぎ分けることが出来る嗅覚があるのだ。
近年では『がん探知犬』として育成された犬が活躍している。
4.免疫力の強化
ペットと過ごすと免疫力が強化されることが報告されている。免疫が強化される事実は、さまざまな研究結果が報告されいる。
○ペットと過ごすと手術後の薬物治療の必要性が有意に減る傾向がみられた。
○犬と暮らす赤ちゃんは生後一年間の呼吸器疾患の割合が低かった。
○犬と暮らした子供は、アトピーの発症率が低かった。
○ペットを飼っている心疾患患者の死亡率が低かった。
などなど
理由は、ともあれ、犬が人の免役力を高めているのは、事実なのである。
雑感
どうやら、犬には神様が与えたとしか考えられないスーパーヒーリングパワーをお持ちのようです。スピリチュアルな側面だければなく物理的にも犬の癒し効果が認められているなんて・・・・
『犬って 本当っ に イイですねぇ~(水野治夫風)』
犬同士でお互いのお尻のにおいをかぎ合う光景を日常的にみる。
一般的には「犬の挨拶」「名刺交換」「情報交換」というように言われている。
なぜ、このような行為が挨拶や情報交換になるのか?
野生においては、グループのなかでも地位の低いオオカミは、相手に臭いを嗅がれないよう、しっぽなどでガードしてしまう。
お尻の臭いには、それほどまでに相手に見透かされてしまう情報が含まれているという事なのだ。
具体的にはどういう事か?
肛門嚢分泌物の研究した結果によると、イヌが所属するグループや個体によって化学的組成が異なることが報告されている。
この匂いから、犬たちが得ている情報は、『所属』『性別』『地位』『去勢』などと言われ、『遺伝的な違い』までも、この匂いにより判別しているという。
犬が嗅いでいるのは、肛門嚢の臭いだけではない。実は、肛門周囲には、多くの脂腺が存在し、ここより分泌される水溶性分泌物(主にアポクリン腺から)がコミュニケーションに重要な物質と考えられている。
雑感
飼い主としては、自己紹介しているんだなぁ・・・と暖かく見守りたいところです。 ただ、臭いを嗅いだ結果、相手に攻撃的になるという事もありますので、油断はせず、リードで犬をコントロールできる状態にしておいでください。
「なんで、トイプードルみたいなかわいすぎる犬がオオカミの子孫なんだよ!!」
と憤っている方も多いはず。
なぜオオカミのような野生のイヌ科動物がここまで多様なイヌとして発展したのか? これを紐解く鍵は、『メンデルの法則』にあるのだ。勤勉な方であれば、一度は聞いたことがあるかもしれない。優位性の法則、分離の法則、独立の法則の3つからなる遺伝学の礎を築いた法則。
まぁ、小難しい話は、抜きにして、簡単に説明すると、特別ビッグな犬を選別し、と特別ビッグな犬同士を交配させ続けると、大きな子を生む品種ができるという事。
しかし、そんな遺伝学を用いても、オオカミの子孫がトイプードルだなんて、、、、だって、小さな品種と小さな品種を掛け合わせても生まれるのは【小さなオオカミでしょ!】
この秘密は、『根気』
実は、ある特徴にもとづく交配を20代、30代と続けていくうちに、初代からは想像もつかない容姿になるという。この結果、多様な品種が開発されていったのだ。特に犬の遺伝子は、容姿を変容しやすい特徴をもつようだ。
人と犬の生活は、古代より続くが、現代のように、愛玩犬として、ペットとして犬を可愛がる事に品種が開発されいったのは、17世紀以降とされている。
19世紀にはいるとケンネルクラブが創設され、血統が分類され、犬が血統ごとに品評されるようになっていった。
現在、世界における犬の品種は、800種にものぼると言われている。(国際畜犬連盟が公認するのは約340種)
800って、、、、
これだけのイヌ集めたら犬の動物園できるかもしれませんねぇ。
飼い犬が全然エサを食べてくれない。このような悩みを抱える飼い主は、少なくないはず。昨日までガツガツ食べていたエサが今日は食べない。散歩に行くと草ばかりをガツガツ食べているなんて犬もいる。
食欲と犬の体調は、表裏一体だ。何も食べず、体力がみるみる衰えていくのであれば、病気の可能性もある。この場合は、早めに受診し、獣医の判断をあおいだほうが懸命。
しかし、体調とは関係なく食べてくれないこともあるのだから、悩むのだ。
さて、犬の食事を見ているとガツガツ食べるときは、まるで丸のみしているのではいのかというくらい、一気に平らげてしまう事も珍しくない。
個体による差はもちろんあるのだが、はたして、イヌは本当に味わっているのか?という疑問が頭をよぎる。
実は、イヌは嗅覚によって好物の順位づけをしているのだ。味覚をつかさどる神経は、ヒトに比べおどろくほど少ない(約5分の1)。
一方、イヌは、ヒトの6000-20000倍ともいわれるの嗅覚をもつ。
この嗅覚が好物の順位づけに利用されている。イヌは、肉類を好む傾向にあり、同じ肉類でも生肉を好む傾向にあるようだ。
ここでさらなる疑問が頭をよぎる。「犬には味に対する概念がないのか?」
味覚とは、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが基本味に位置づけられる。
イヌの味覚に関する研究はすすんでおり、この味覚のうち、イヌは、甘味に強く反応するという事が研究によりわかっている。
肉食に特化したネコ科の動物では甘味受容体を構成するT1R2を失い、糖に対する嗜好性を失っていることが知られている。しかし、イヌは、その甘味に強く反応するというのだから、興味深い。
自然界において、甘味は、炭水化物と関係していてるとされている。
肉食のオオカミを祖先に持つイヌがなぜ甘味を好むのか?
イヌが人間との共生により雑食化していった事と深いつながりがある。動物のエサに対する嗜好は、生まれたときに決まっている。これには、1980年台のマウスを使った実験が多くの事実を物語っている。羊水にリンゴ溶液を加え、リンゴ溶液を味わったマウスは、出生後もリンゴを好むようになった。犬の場合も、人間の食生活と同様の物を与えられる中で、甘味(炭水化物)に対する反応が助長されていったのだろう。
さらに、動物は、母乳の味を生涯の嗜好とするとされている。母乳や羊水は、母動物が食べたものに大きく影響され、結果、母動物の嗜好と似るというのだ。
そうか、母犬が好んで食べていたものを与えれば、食べてくれる!!
しかし、世の中そんなに甘くない。犬は、ペットショップから譲り受け、母犬のことなんて知る由もないという方がほとんどである。
あきらめないでほしい。他の研究ではこんなこともある。
イヌは、(ネオフィリア=新奇愛好)今まで食べたことのないエサにつよい興味をもつ傾向があるとされる。
その一方で、新しいものに強い警戒を示す場合もある。
解決策としては、今までのエサと同じ傾向にある違うもの。
なかなか、難しい事を言うようだけど、要は警戒させない程度に新鮮味のあるもの。たとえば、ササミのふりかけや、肉系の缶詰をまぜたりとか、香りを強調させるため、少しあたためたり等、いままでと少し違う事をすると、興味を持ちやすい。
結論
食べなくなったら、あの手この手で今までのエサに改良を加える。
雑感
ん~。なんとも贅沢な話ですが、人間とおなじですね。きっと野生のオオカミは、日々とれる獲物が違うでしょうから・・・
「犬と人」。現代社会では、当たり前のように犬と共存している。
いったいいつから犬と人間は、共生しているのか、諸説はあるが、少なくともそれは、およそ10000年以上前より始まったとされています。
首輪は、古くより、装飾・識別・繋留という3つの目的によって使われてきました。
海外では、古代エジプトの壁画等、日本においては平安時代の絵から「犬に首輪」という生活様式を見ることが出来ます。
古代エジプト/縄文時代
いまから3500年前。古代エジプトの壁画や石像には、犬がモチーフとされるものがいくつかあります。そこでみられる首輪は、豪華な装飾が施されているようにも見えます。一方、簡素な縄で繋がれているように見える犬も描かれている為、このころより豪華な首輪は、ステータスシンボルとして利用されていたのかもしれません。
日本では、縄文時代より犬と人は、共生していたとされてます。
古代ギリシャ
古代ギリシャでは、家畜たちを外的から守る番犬として活躍しておりました。外的から急所である首を噛みつかれないように、首輪保護する目的でスパイク付(尖った鋲付)の革首輪が用いられたのです。
古代ローマ/弥生時代
近年映画テルマエロマエで注目を浴びる古代ローマです。映画にも描かれているように、この時代のローマ人は、本当に繊細だったようです。その繊細さは、建造物の繊細さからも伝わってきます。
きっと、古代ローマ人が現代のウォシュレットにであったならば、映画テルマエロマエのように、関心をもったに違いありません。
大衆が犬をかわいがるあまり、ローマの礎を築いたジュリアス・シーザーが大衆に「子供より犬を可愛がるとはなにごとだ!!」と叱責したといわれています。
いつの時代も犬バカは、犬バカなのです。
ポンペイの遺跡でみつかった赤い首輪の「犬の床絵」が有名です。
このころ、日本では、イヌは猟犬として活躍したとされています。
中世/平安時代
ようやくペットとしての概念が確立してゆきます。中世ヨーロッパにいおて、上流階級の貴婦人たちに飼われた犬たちは、宝石や貴金属で装飾された首輪をつけていたのです。
一方、猟犬としても重宝されており、猟犬は、野生のオオカミから守る為、スパイク付の首輪を付けていました。
日本でもイヌがペットとして飼われるようになりますが、外来としてやってきた猫の方が上流階級を中心に可愛がられていたようです。紐につながれている絵の記録は、ありますが、首輪がどのような物だったのでしょうか?
情報お持ちの方いらっしゃれば教えてください。
成田空港に降り立つと、荷物のターンテーブルあり、この付近で麻薬探知犬を見かけたことがある人も多いと思います。
アグレッシブドッグ(場外の人を探知)とパッシブドッグ(到着ターミナル荷物探知)の2種類の探知犬がいます。
なぜ、犬が麻薬のにおいをかぎ分ける事ができるのか?
その理由は、人の6000-20000倍ともいわれる嗅覚にあります。ダミーと呼ばれる麻薬のにおいのついた袋をつかって、訓練された犬たちは、どんなにかすかな臭いも見逃しません。
東京税関が管轄する麻薬探知犬訓練センター東京ドーム一個分に相当します。充実の設備が整ったこの施設で、犬たちは、訓練をし、現在100頭を超える探知犬が活躍しているといいます。
麻薬探知犬 日本でのはじまり
日本の麻薬探知犬は、1979年にアメリカで訓練を受け輸入された2頭のレトリバーが始まりです。この二頭は、素晴らしい功績を残したといいます。
そして、日本国内において1980年より麻薬探知犬の育成がはじまりました。
1981年に、1頭のジャーマンシェパードが、国内に育成を受けた麻薬探知犬第一号としてすばらしい活躍をしました。
実はこのジャーマンシェパードは、飼い主に捨てられてしまい、薬殺処分される寸前のところを、奇跡的に訓練センターに引き取られ、育成されたのです。
この奇跡の犬は、【麻薬探知犬シェリー】として書籍にもなっています。
えらばれし犬 1%以下の犬だけ
麻薬探知犬になるのは、実はかなり狭き門。現在は、ブリーダーや犬の訓練所より適正が最も優れているものを選び出しますが、麻薬探知犬となれるのは、その中の1%にも満たないといいます。実際に適正が優れている犬として訓練所に引き取られても、晴れて麻薬探知犬になれるのは、4分の1の犬たちです。
幸せな麻薬探知犬
実はこのように訓練された犬は、本当に幸せだといいます。
定期的な健康検査や徹底的に犬に配慮された空間で飼育されていることはもちろん、適度に保たれた犬と人の関係は、非常に強い信頼と主従関係が築かれています。そして、なにより、犬にとって麻薬を探すことは「宝さがしゲーム」と同じだというのです。
犬の特性を考えれば、決して突飛な事を言っているのではないとわかります。犬は、もともと、リーダーに従い、褒めてもらう事を喜ぶ数少ない動物です。そして、リーダーとの主従関係を築く中で規律というものが、犬にとって判断材料になっていきます。
犬と人との関係ですから、犬にとって理解することが容易でない規律も、長い時間をかけ、リーダーの想いのままに規律を守ることができると、犬にとっても大きな喜びとなるのです。
愛すべき飼い犬にも規律を
私たちの飼い犬の場合、麻薬探知犬とは違う役割を人間社会で果たしていると思います。
麻薬探知犬が社会への貢献であれば、私たちの飼い犬は、番犬として貢献かもしれませんし、「癒し」や「生きがい」。
そして、犬には、病に伏すヒトを癒す力があると利用されてきた経緯もあります。
人間社会の中で犬との幸せな生活を考えてみると、適切なしつけ(規律)を長い時間かけてでも教えていくことが、犬の幸せにつながることなのです。
むかし、犬の名前の定番といえば、「ラッキー」とか「ポチ」「シロ」とかでした。
そして、最近の人気の名前は、アニコム損害保険の発表(2012年)によれば、
メスは、1位「ココ」2位「モモ」。
オスは、1位「ソラ」2位「レオ」。
なかなか、いい名前つけているなぁ~というのが私の印象です。
なぜなら、犬の名前つけで重要なのは、
犬が聞き取りやすい事がたいせつな為、
「短く」「発音しやすい」名前を選ぶことがベターなんです。
実は、多くの人が知らず知らずのうちに犬に最適な名前をつけているようで、
人間の直観力も侮れませんね。
犬の名前をあまり意識しないで呼ぶケースが多いと思いますが、
意識的に使い分けると、ワンちゃんは、とってもお利口になってくれます。
まず、犬の名前を呼ぶということは「注意をむける」という事です。
もし、叱らなければならない時は、決して名前を呼ばないでください。
「叱る=名前を呼ぶ」という方程式ができてしまうと、
本来の目的である「名前を呼ぶ=注意を向ける → リーダーシップをもって接する」という事が非常に困難になってしまう恐れがあります。
褒める時は、積極的に名前を呼んで関連付けしてあげるといいでしょう。
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